茨城県と福島県の県境付近に、植物観察をするお気に入りの場所があり,先週末に出かけてみた。
観察中には、数種の昆虫にも出会ったが、本種もその一つ。

大きさに関してだが、この手のグレー系のエダシャクの仲間にしては小さいなというのが第一印象であった。開帳で30ミリぐらいであろうか?
種名は、おそらくニセオレクギエダシャクだと思う。
幼虫の食草は、杉や檜の枯葉や枯れ枝とのことである。
生息分布の方は、国内は、北は北海道から、南は対馬含む九州まで。海外は、樺太の南部やロシア沿海州南部からの生息報告を見てとった。
ここで、ピンと気たのは、食草が針葉樹の昆虫達と、北方系の起源との関連性である。今後は、この辺の傾向(規則性)も、昆虫達の生態を眺める上で、注目してみようと思う。
ところで、オレクギエダシャクという種もいるが、自分には本種と外見で類似しているようには、あまり見えない気がする。