ヨコエビの仲間 フロリダマミズヨコエビ?

今年のお正月休みに近所の水路で、子供とガサガサして遊んだ時に、この虫(?)も沢山採れる場所があった。

たまに見かける生物であったが、生まれて初めて、この生物の名前を真剣に調べ始めてみた。すると、ヨコエビという種類で、エビやカニの仲間でもあり、ワラジムシやダンゴムシの仲間に近い事が分かった。

現在日本には、淡水ヨコエビの仲間は、9科14属36種が知られていて、正直、捕獲したものをルーペとかを使って慎重に調べてみないと、安易には種の断定は出来ない。ただ、ヨコエビの仲間は、地下水等に生息しているものも多く、眼が退化している種も多いので、そういう意味では、上の写真の個体は、長い触角の根元に、大きな茶色い眼を見てとれる。

生息した場所は、結構な量の湧水が流れる水路であったが、夏期の水温は決して低い状態を維持できるかは疑問の場所である。

そうした事と地理的要因を考慮すると、1989年に千葉県の我孫子市の古利根沼で国内初めて生息確認され、日本各地に広がりつつある北米原産の外来種フロリダマミズヨコエビの可能性を考えたいが、現時点では断定はしないでおく。

ホンドタヌキ

昨日、お昼頃、帰宅時に、ちょうど家の玄関の脇を、見慣れない動物のシルエットが小走りに移動するのが目に留まった。ただ、その動物の正体を見抜くには、目撃場所は玄関から少し遠かった。

疾走するわけでもなく徘徊しているわけでもないその未知なる生き物(灰色で猫より少し大きくバサバサの長毛であった)の正体を突き止めようと、シルエットが消えた壁の向こうに回り、その生き物が進んだ方向を探すと、遠く隣家の裏庭で、こちらを振り返ってるその生き物の姿があった。

遠過ぎたし、スマホも持っていなかったので、写真に撮れなかったが、明らかに狸であった。

さて、昼間に警戒心薄く出歩いている狸に私が一般的に抱く印象といえば、もう超高齢の少し認知症の兆候のある晩年タヌキといったイメージである。これまでの出会いで、こうした狸たちは、大概が毛並みや毛艶がボロボロと言った印象がある。たまに、交通事故で亡くなった丸々太った艶々の毛並みの狸の死体も目にする事が有るので、狸の毛並みや毛艶も、年齢や栄養状態によって様々な気がする。

近所で狸の交通事故による亡骸は、たまに見ていたが、我家の庭での狸との遭遇は、初めてだったので、細やかな感動と共に投稿をしてみた次第である。

暇な時に、近所の林を散策していると、狸が溜糞(同じ場所に糞をする習性)している痕跡によく出会す事がある。

最後に、随分昔の写真であるが、冬場に小貝川の護岸を歩いていた時に、数十メートル置きに狸の溜糞を見つけ、それを写真に撮ったものを投稿して、この投稿を締め括らせてもらう。その写真を撮った場所は、大きな河川の護岸という事で、辺り一面障害物になるようなものは何もない場所だったが、夜行性の狸には危険な場所では無いようである。

カムルチー (つくば市中部)

古い写真を整理してたら、雷魚の稚魚を捕まえた時の写真が出て来たので、投稿する事にする。撮影年月日は、2013年9月27日となっている。もうかれこれ、7年近く前のことである。捕獲場所は、生態系の濃いお気に入りの水路。その水路にも、かれこれ7年近く行っていない事になる。

いわゆる、ライギョ(雷魚)と言われる魚だが、日本には、タイワンドジョウという南方系の比較的小型中型の種類とカムルチーというシベリア南部まで生息している1メートル以上の大型になる種類が生息している。

上のものが、どっちと言われたら、カムルチーの稚魚だと思う。理由は、3列(2列?)ある班紋様の横列のうちの一つの列の紋様が大きい事(タイワンドジョウは、その班紋様が、列に拘らず比較的均一な大きさである)と、あとは背鰭の条数の数である。偶然、この写真から背鰭の条数が数えやすかったので数えてみたところ、ざっと数えても50近くある。タイワンドジョウは、多くても44までぐらいである。

さて、このカムルチーという日本ぽくない名前の響きに違和感を覚えた人達も多いのではと思うが、この魚は記録では1923年に朝鮮から奈良県に持ち込まれたものが起源で、その後徐々に日本全国へと逸出していったと言われている。ゆえに、このカムルチーという名も朝鮮語なのかなと推測する。当初は、チョウセンナマズとも呼ばれていたらしい。

このカムルチーは、子供の時から雷魚として存在は知っていたが、そんなに身近に出会える魚では無かった。私が成人するまでに暮らした幾つかの地域では、福岡市内の野池や河川で比較的、目撃する事が出来たのを覚えている。ただ、すべての水域に均一に濃く生息していたわけでは無く、ブラックバスも住めるような水質の場所では、ブラックバスに駆逐され、自然と低酸素の劣悪な他の魚が住めないような池や沼だけで生き残っていったようにも思える。(雷魚は水中での鰓呼吸だけでなく、直接空気中の酸素を取り入れることも出来るため、溶存酸素の少ない水域にも生息出来る)ただ、酸素量の豊富そうな河川でも目撃出来たのも事実だった。

また、劣悪な環境でも生息出来る例としては、かれこれ30年近く前になるが、とても暑い夏の日に、東京は溜池山王辺りか、もしかすると桜田門辺りの皇居のお堀だったか、首都高が近くに見えたのは覚えているのだが、水面の睡蓮か蓮の葉の上に、1メートル近い雷魚が彼方此方に大挙横たわっている光景を見て唖然としたのを思い出した。夏場で水中の溶存酸素の量が減り、葉の上に上がり、空気中から直接酸素を取り入れていた姿だと思う。自然の中でもたまにしか出逢わなかった雷魚が、大都会の汚れた環境の中では大繁殖していたのであった。

そんなこんなの雷魚だが、2005年の外来生物法の施行に伴って、要注意外来生物に指定されていたのではと思うが、2015年に見直しが有り、現在は、生態系被害防止対策種にも選ばれていないのではと思う。ただ、都道府県によっては、雷魚の扱いに関して、独自の規制を設けている県が幾つかあるようである。

最後になったが、どの地元にも一つぐらいは、水草ばかりで富栄養に偏った水質で、雷魚ぐらいしか住めない雷魚(モンスター)の聖域となるような沼があった方が、釣り好きの子供たちの夢や好奇心は膨らむのではと思う。そういった観点からも、有識者たちが、慎重な観察・考察の結果、雷魚(カムルチーやタイワンドジョウ)を、外来生物法の対象から外した流れには、私は賛成である。