ヨモギネムシガ 成虫

昨晩、金曜の晩という事もあり、家から車で5分ぐらいの場所の外灯下をチェックしてみた。

目的は、普段、我家の外灯下に訪れないような昆虫捜し。大抵は、過去に見た事がある種であったが、幾つか初見の昆虫もいた。

以下もその一つ。

大きさは、体長で8ミリぐらいだった。

ハッキリとしたメリハリのある紋様から種を特定しやすい気がしたが、案の定、直ぐに見つかった。細長い形状から、キバガの仲間やハマキガの仲間を当たると、ハマキガ科ヒメハマキガ亜科のヨモギネムシガと判明。

名前が示している通り、幼虫の食草は、ヨモギ。

ところで、最近、昆虫の分布域が気になり始めたが、何気なく調べたら、このヨモギネムシガは、中央アジアからヨーロッパ、イギリスにも分布しているようである。そうかと思えば、日本固有種なる種がいるのも事実である。

ただ、蛾が世界で同時発生進化したと考えるよりは、どこか一箇所に蛾という生き物が進化し始めた場所があるはずである。

過去のプロセスを正確に知る事が、未来の予測に繋がっている気がする。

ヨツスジヒメシンクイ(成虫)

今からちょうど10日ほど前の9月21日に写していた微小の蛾(?)の種名が判明したので投稿することにする。撮影場所は、我家から数100メートル離れた旧道沿いの藪の中。

ヒメハマキガ亜科のこの蛾の印象は、とにかく小さい。1センチにも満たない。7ミリぐらいだったと思う。

そして、この蛾にもよく似た紛らわしい種が居るらしいが、この蛾をヨツスジヒメシンクイと断定した根拠の一つに、カナムグラというツタ直物と共生しているという事実で有る。

写真は、拡大してしまったから分かりづらいが、この極小の蛾が乗っている葉っぱが、カナムグラの葉である。

ちなみに、ヨツスジヒメシンクイのシンクイの部分の由縁は、おそらくこのカナムグラの茎の中に産卵して、幼虫が茎の中で成長するからとかでないかなと推測しているが、あくまでも今のところ、推測の域は出ていない。