ヨツボシホソバ 幼虫 成虫

昨日は、朝方に結構な雨が降った。天気予報では、雨は次第に上がる予報だった。そして、天気予報通りに雨が上がった後は一転、突き刺すような陽射しが、雨がもたらした地表の水分をみるみる蒸発させていた。

そんな昼下がり、寸暇を惜しんで庭の草むしりをしていたところ、この蛾の幼虫が目に付いた。一瞬は、保護色で気が付かず素通りしたが、2度3度と同じ場所を通っているうちに、その存在に気が付いた。

毛が長い印象から、ドクガ科の路線と背中の突起の感じからヒトリガ科の路線で調べ始めたが、意外とアッサリとヒトリガ科のヨツボシホソバと言うことが判明。

さて、このヨツボシホソバという蛾の幼虫の餌は、樹木に付着した地衣類らしい。ちなみに、この蛾の分類は、コケガ亜科なのだが、コケガを漢字で書くと苔蛾。コケガの意味が繋がった。


以下は、2019年9月13日追記

さて、本日、仕事先で写真に収めた蛾の成虫が、ヨツボシホソバの成虫と判明したので、ここでその成虫になった蛾の写真を投稿することにする。

全長2センチぐらいのサイズだった。写真の個体は♂である。♀の方は、オスと違い全身オレンジ色で、前翅にそれぞれ黒い小さな点が二つづつある。ただ上の写真のように翅が重なっていると、その黒点の一つが下に隠れる形で、黒点は三つしか見えないことになる。

また、メスの写真が撮れた時には、再度投稿してみたいと思う。


2020年8月22日追記

♀(メス)の写真が撮れたので、約束通り投稿したく思う。近所の小学校の体育館で見つけた。

クワゴマダラヒトリ

庭で撮った写真のうち、マイマイガの幼虫だと思い写真に収めていたものが、マイマイガの幼虫では無く、クワゴマダラヒトリの幼虫であろうと思うに至ったので、ここにクワゴマダラヒトリの簡単な特徴とその写真をアップしておくことにする。

写真は、6月1日に撮られたもの。幼虫が食べているのはキクイモの葉。

さて、このクワゴマダラヒトリの幼虫は、かなり広く多種の樹木や草本を餌に選べるらしい。ゆえに、栗やミカンの果樹園等では、厄介な毛虫に思われているはず。

ただ、成虫が産卵に選ぶ樹木は、カラスサンショウ、ニセアカシア、アカメガシワ他、数種類に限定されているようである。ゆえに、食害対策としては、被対策場所の近くに、これらの樹木を生やさない事かもしれない。

我家の発生源(今シーズン、見かけた幼虫は1匹だけだが)は、勝手に生えて来るアカメガシワなのかな。

私が、マイマイ蛾の中齢幼虫とこのクワゴマダラヒトリの終齢幼虫とを混同した様に、幼虫の成長ステージによっては、結構雰囲気が似ていると思う。しかし、マイマイガの幼虫の方は、終齢になると10センチを超える様なかなり大型の幼虫になり、色も灰色が強く(身体の成長の分、毛束と毛束との間が空き、地肌の色が強調されるようになったのかな?)少し雰囲気が変わる。

以上。

キハラゴマダラヒトリ or アカハラゴマダラヒトリ

昨日の庭掃除の際に、この毛虫も見つけていた。我家の庭の常連さんのような気はしない。

早速、スマホで調べたけど、これだっていう毛虫には行き当たらない。セスジヒトリ?スジモンヒトリ?シロヒトリ?

そんな中、キハラゴマダラヒトリもしくは、アカハラゴマダラヒトリの幼虫なのではと類推したくなる他の方の投稿を見つけた。因みに、この毛虫の食草として、桑や桜を紹介してる記事をよく見かけたけど、我家には桑は無いし、発見場所の近くの小さな桜の木も食害された形跡は見当たらない。

また、この毛虫の食草は、桑や桜と書かれている事が多いけど、実際は多岐に渡っていて、所謂雑草と呼ばれる草達を食べているとの記事に、私も同感である。

俄かに蛾類を含む昆虫類に関心を持ち始めた私だが、ここに来て気が付き始めたのは、種によっては、まだまだ正確な種の断定法や区別が一定化されていない種やジャンルも有り、それゆえに微妙に誤った習性が、ネットを通して流布してしまっている事態も否めないなと思った。

とにかく、私の家にいた推定キハラゴマダラヒトリもしくはアカハラゴマダラヒトリの幼虫が、どんな成虫になるか飼育してみて確認する事が、こうした情報の少ない種の記事をネット上に投稿する時の心構えの気がしてきた。

よし、もう一回、あの黒い熊虫を見つけたら、捕獲して成虫になるまで、飼育してみることにしよう!幼虫見つかるといいけど。