ナカキシャチホコ 成虫

本年、8月1日に写真に撮っていた蛾の名前が判明したので投稿する事にする。

近隣の公園で息絶えていたものを拾い上げて写真に撮ったものである。

大きさは、手のひらとの比較でも分かるように、大きく開張で6センチ以上ありそうである。

ハッキリとした紋様が確認出来るわけでは無いが、ナカキシャチホコだと思う。ナカキシャチホコのナカキは、漢字で書くと中黄で、おそらく下の後翅が黄色いとかなのかなと類推したいが、死んだ個体であったために、たまたま反対側から写した写真もあったので、以下にアップロードしてみる。

このナカキシャチホコの幼虫の食草は、クヌギやコナラとの事である。発見場所の辺りは、まさにクヌギやコナラをメインにした雑木林が点在していた。

さて、最近、シャチホコガの仲間の見分け方が掴めてきたが、紛らわしいヤガ科の蛾達との違いは、シャチホコガの仲間達の方が概して大きく、前翅の内縁の角度が鋭いと思われる。また、これは私が自力で掴んだわけではないが、翅の繋ぎ目から腹部が長く飛び出して見えてることが多い事を他の方の投稿を読んで学ばせてもらった。

過去の種不明で迷宮入りしている蛾達の写真を、これらの特徴からもう一度洗い直してみるかな。

ウスキシャチホコ

本日、先程、家の外灯下に来ていた蛾である。

ちなみに、大きめの蛾がもう1匹居たのだが、そちらはギンツバメだった。今年1回目に出会った時よりは、少し小さく感じた。

この写真の蛾の名前は、ウスキシャチホコ。大きさは、前翅長で、2センチちょっとといったところだったと思う。

なんとなく翅端の鋭い尖り具合からヤガ科の蛾ではなく、シャチホコガの仲間なのではとの勘がして、「薄茶色のシャチホコガ」のキーワードで検索すると、直ぐにこの蛾がヒットしてきた。もう一つヒットしてきたのは、ウスの付かないキシャチホコであった。

さて、このウスキシャチホコの幼虫の食草は、イネ科のススキやササとのことである。ススキもササも、近所では普通に生えている植物である。

ツマアカシャチホコ(幼虫)(つくば市中部)

先程、仕事先で、1メートルぐらいの高さのセイヨウハコヤナギ(ポプラ)の苗木の葉が丸まっているのが目に留まり、何が入っているのか好奇心で、1個だけ開いてみた。

こういう巻いた葉を開いてみても、何も居ない事も多いが、今回は、こんな幼虫が出てきた。

頭が大きくズングリしているけれど、ツマアカシャチホコのまだ若い段階の幼虫である。

決め手は、ツマアカシャチホコの幼虫がヤナギ科の植物に、1匹1匹巣を作るという習性である。完全に合致している。幼虫の紋様や色彩も、個体差が少ないのか、ネット上に出てくるツマアカシャチホコの幼虫の画像と、細部にわたるまでほぼ合致する。

ツマアカシャチホコで、間違いないと思う。