フタテンオエダシャク 成虫 Chiasmia defixaria (Walker, 1861) 2nd

約1週間前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開張で3センチ弱ぐらいだったと思う。

種名は、フタテンオエダシャク。

4年前の6月10日に投稿済みの種と確認したが、4年経っているし、4年前に使った写真よりは、今回の方が少し良い気がするので、再投稿してみた。

幼虫の食草は、ずばりネムノキ。ただ、ネムノキのなさそうな北海道からの生息報告もあるので、ネムノキ以外のマメ科の植物も食べれるんだと考える。

生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州まで。屋久島やトカラ列島からの報告もあるようである。海外の生息分布は、韓国や台湾からの報告が上がっているようである。

触角が糸棒状なのが雌で、雄の触角は、微毛状になっているとの情報もあった。これから考えると、上の写真の個体は、雌なのかなとも思いたい。

ハミスジエダシャク? 成虫 Hypomecis roboraria (Denis & Schiffermüller) 1775

約2週間前に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開張で40ミリぐらいあったと思う。

我家の外灯下には、似たような蛾は数種類が頻繁に訪れるので、そのうちのどれかだよなとスルーしていたのだが、もう一度、この蛾をどの種だろうと、当てはめてみたところ、どうも未投稿のハミスジエダシャクではないかとの結論に至った。

このハミスジエダシャクの幼虫は、マツ科から、ブナ科、トウダイグサ科、マメ科、バラ科、ミズキ科と、広範囲の植物を食べれるようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州まで。海外の生息分布は、ヨーロッパの西から東へとほぼ全土に、中央アジアの温帯に、そして東アジアの温帯から亜寒帯にかけてといった超広範囲に拡がっている。所謂、動物地理学的に旧北区と呼ばれる地域を網羅している蛾であり、このことから各大陸がもっと凝縮していた時代に既に誕生していた蛾なのかなと想像してみたい。

シロテンエダシャク 成虫 Cleora leucophaea (Butler, 1878)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長20ミリ弱ぐらい。

種名は、シロテンエダシャクだと思う。とても見た目の個体変異が多い蛾のようで、ネット上の数ある写真の中から、かなりそっくりな写真に早めに出くわせたので、種名に辿り着いた感がある。

幼虫の食草は、ブナ科、バラ科、マメ科の植物とのことである。

春に現れる蛾のようである。雄の触角は、立派な櫛髭状らしいので、上の写真の個体は、雌なんだと思う。

このシロテンエダシャクの生息分布は、国内は、北海道から対馬や屋久島含む九州まで。海外の生息分布の方は、朝鮮半島からロシア沿海州南部まで。また台湾にも生息しているようである。