モンシロルリノメイガ 成虫 Uresiphita tricolor (Butler, 1879)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだったと思う。

種名は、モンシロルリノメイガ。

先ず、この蛾を見つけた時の第一印象は、近隣では定番のモンキのクロノメイガかと思ったという事である。

一応、写真に撮っておくかと、近づくと、モンキクロノメイガと何か違う気がすると感じた。

具体的に何処が違うと感じたかと言うと……

✳️ モンキクロノメイガより微妙に小さい気がした。

✳️ ここが決め手だと思うが、前翅後端の方の大きな斑から細い線のような紋様が出ていない。モンキクロノメイガには、ほぼその線みたいな紋様がある。

✳️ ここまで来ると、もしかして、明らかに別種の可能性があるとして、2種の画像を見比べてみると、前翅の小さな二つ横に並んだ紋も、モンキクロノメイガとは逆で、モンキクロノメイガは明らかに前縁に近い方が大きい。後翅の紋様もぱっと見は似ているんだけど、よく見ると違う。

そして、これがモンシロルリノメイガという蛾かと相なった経緯である。

ここで、モンシロルリノメイガという種名からイメージされるであろうモンシロ(紋白)とルリ(瑠璃)の要素が、なかなか感じられない蛾だなというのが率直な感想と言っておきたい。たまたま、今回出会ったモンシロルリノメイガが、そうだった可能性も無きにしも非ずと言いたいところだが……きっとそんなことは無いはずと思っている自分はいる。

一方で、似ているモンキクロノメイガとよく出会って来ている身としては、紋が白にしか見えなかったり、光の反射で色合いが瑠璃色に見えるモンキクロノメイガには複数回出会って来ていることは事実と言っておきたい。

さて、この今回の投稿の主であるモンシロルリノメイガの幼虫の食草は、ウツギとの事である。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。海外の分布は、自分には、ちょっと調べられなかった。

最後に、私は、過去にモンシロルリノメイガというタイトルで投稿をしている記憶がハッキリとあったので、自身の投稿を確認したところ、過去の投稿の蛾は、モンシロルリノメイガではなくモンキクロノメイガの方であると思うに至った。近々、訂正したいと思う。

ミツテンノメイガ 成虫 Mabra charonialis (Walker, 1859) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長10ミリぐらい。

テラスの天井付近にいたのだが、下から見上げていた時の感想としては、止まり方に特徴があって、メイガ科のシマメイガ達の止まり方に見えた。所謂、前脚を突っ張って、頭部が壁から離れるように止まる止まり方である。

しかし、シマメイガ亜科の蛾達は、濃い赤茶系が混じる色合いが多いが、この蛾には、濃い赤茶の要素は見えなかった。脚立を使い、近付いて見て気が付いた。

ノメイガ亜科の蛾だと……そして、種名は、確かミツテンノメイガだったと……。

さて、このミツテンノメイガは、昨年の6月3日にも投稿済みである事を確認したが、今回の方が少し写真の構図や精度が上がったと思うので、再投稿した次第である。昨年が6月で、今年が8月ということは、今年の個体は、2化目の個体と思われる。

幼虫の食草は、枯葉という事である。

このミツテンノメイガの生息分布は、国内は北海道から九州近海まで。沖縄含む南西諸島の生息は分からなかった。海外はロシア沿海州南部、朝鮮半島、中国東部沿岸部、そして、台湾から生息報告が上がっているようである。

シロモンノメイガ 成虫 Bocchoris inspersalis (Zeller, 1852) 2

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだったであろうか。

この蛾は、過去にも2年前の6月終わりに投稿していて、当時、その場所では複数匹に出会えたのだが、それ以来出会えていなかった蛾である。今回は、2年前の昼間に追いかけに追いかけまくってなんとか写したピンボケ写真より、全然しっかりとした写真が撮れたので、再投稿である。

種名は、シロモンノメイガ。

白と黒のコントラストが、とても綺麗な蛾である。光を当てると、白の部分は、少し光沢があるような雰囲気である。

幼虫の食草は、今のところ知られていないようである。少し山地性の蛾との情報が目に付いたが、その辺も、この蛾を近隣であまり見かけない理由なのかもしれない。

ただ、生息分布の方は、山地の涼しさとは裏腹に、北海道から南西諸島まで生息しているらしい。海外の生息分布は、台湾、中国揚子江流域、東南アジアの沿岸主要都市……そして、エッて思うのは、アフリカ大陸に広範囲に分布しているのである。どうしてアフリカ大陸の内陸部まで拡がったか、興味がそそられてしまう。