キノコヨトウ? Cryphia mitsuhashi (Marumo, 1917)

数日前に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、小さめで、前翅長9ミリぐらいだったと思う。

種の同定に少し手こずったが、ヤガ科キノコヨトウ亜科のキノコヨトウなのではと思う。

幼虫の食草は、地衣類とのことだが、幼虫の画像を見た時に、どこかで見覚えのある幼虫だとは思った。ただ、膨大な写真の中から、このキノコヨトウの幼虫を写したと思われる写真を見つけ出すのは、現段階では簡単ではないと思った。

さて、キノコヨトウの生息分布は、国内は、本州以南……九州屋久島辺りまでいるようである。海外の生息分布は、韓国からの報告は上がっているようである。

キノコヨトウ亜科の蛾の幼虫の一種 B ryophilinae sp.

最近、近隣で、この蛾の幼虫の写真を撮っていた。

見つけたシチュエーション的には、雑木林内の倒木をひっくり返したら、居た感じである。

大きさは、案外大きく育っており、体長35-40ミリぐらいあったと思う。

外見的に蛾の幼虫であろうというのは分かったが、所謂、蛾の幼虫の特徴である毛虫の毛が見えない。そして、一般的な蛾の幼虫が好む植物を寄主に選んでいる感じはなく、倒木の裏に居たので、これは地衣類を食べるコケガの仲間の幼虫かと思い調べるが、ちょっと該当種には辿り着けなかった。コゲガの仲間の幼虫達は、形状は千差万別だが、毛は生えていることがほとんどの気がする。

そして、写真をよく見ると、写真に写っているキノコのようなものを食べている瞬間に見える。もしかして、ヤガ科のキノコヨトウ亜科の蛾達って、どんな姿なんだろうと調べてみたところ、上の写真の幼虫に似ているものが多い事を突き止めた。

しかしながら、どのキノコヨトウが、どの幼虫になるのかは、あまり突き止められていない亜科である事も知ることになった。上の写真の幼虫も、ネット上には同じ姿の写真を見つけれるが、種名を特定しているサイトには出くわせなかった。ゆえに、タイトルが、キノコヨトウ亜科の蛾の幼虫の一種となった次第である。

今、思えば、どの蛾になるのか、捕まえて飼育してみれば良かったと思うのだが、もはや後の祭りである。次回、また出会える日が来るかも分からない。