クロスジヒメアツバ 成虫 Schrankia costaestrigalis (Stephens, 1834)

二日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長8ミリぐらいだったであろうか。

種名は、ヤガ科ミジンアツバ亜科に属するクロスジヒメアツバ。

昨年の同じ時期にも色合いの薄いクロスジヒメアツバの投稿をしている事を確認したが、この色合いの違いが雌雄の違いの可能性がないか等、今後、出会いを重ねていく中で、色々検証していければなと考える。(そうこうしているうちに、黒っぽくて、紋様が不明瞭なのが雌で、色が薄いタイプが、オスであるとの記事を読んでしまった。また、珍しく、メスよりオスの方が大きいようである。)

春先から12月ぐらいまで見れる蛾のようであるが、今のところ、自分が、この蛾の存在に気が付けるのは、ちょうど今頃の秋の気がする。

幼虫の食草は、ソラマメの根との情報があるが、世界に広く生息している蛾なので、ヨーロッパの方では、シソ科のハッカ等の植物が確認されているようである。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布の方は、ヨーロッパ全土と、ニュージーランドにとても濃く生息している模様である。しかし、ニュージーランドの対岸であるオーストラリアの東岸には、それほど生息確認がなく、なぜ、ニュージーランドで増えたのかの理由が知りたいものである。

ウスオビヒメアツバ 成虫 Schrankia masuii Inoue, 1979

1週間前に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

前翅長は、8ミリぐらいだったと思う。

ネット上の画像から、一番近似種を探すと、ウスオビヒメアツバとなる。

そして似ている種としては、ハスオビヒメアツバSchrankia separatalis (Herz, 1905)ーがいる。

見た目的な違いとしては、上翅の中央内縁寄りに大きめの黒い斑が見えるのは、今回の主、ウスオビヒメアツバであり、ハスオビヒメアツバとして認識されている蛾は、この部分に大きな紋様がなくスッキリした感じである。

しかし、ネット上の画像は、もはや、AI の能力も有るんであろうが、種名と特徴の一致しない画像の乱立になっている。

こうなったら、この2種に関しては、時間をかけて、徹底的に発見環境や紋様の差異に関するデータを集めまくって、真実に近寄って行くしかないと思う。

さぁ、次に出会えるのはいつであろう。

クロスジヒメアツバ 成虫

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長8ミリぐらい。

一瞬、ツトガ科の蛾の形に似ていると感じたが、ここ数年の生物観察の成果で、凄い小さなヤガ科の蛾であろうとの予測が立った。

案の定、ヤガ科ミジンアツバ亜科のクロスジヒメアツバに落ち着いた。

幼虫の食草は、ソラマメの根との情報もあった……一応、情報として載せておく。

ちなみに、この蛾は、ヨーロッパやオーストラリアにも居るらしい。世界広範囲に拡がっている事実を考えると、誕生からの古い歴史を感じさせてくれる蛾であろう。 

私が写真に撮った個体は、色が薄めであるが、ネット上に出てくるクロスジヒメアツバの写真は、濃い色目の個体が多い。

最近、急に冷え込んで来たが、冬に向かう気温の低下の中で、昆虫達との遭遇もめっきり減ったが、そんな季節に出会えた蛾であった。ちなみに、同じ日に見かけた蛾には、マエアカスカシノメイガがいた。