ホソオビアシブトクチバ 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きめのサイズの蛾が、まさに正三角形に見えるような止まり方で、おまけに初見の蛾の気がしたので、慎重に近付き写真を撮ろうと思ったが、予定外に臆病なのか気配を察知すると直ぐに飛び立つ。

以後は、その繰り返しで、蛾の方も常に臨逃体制に入ったのか翅を畳んでくれることはなかった。ゆえに、翅を拡げた状態の写真しか撮れていない。

前翅長で3センチはあったと思いたいのだが、私の目測はいつも大きめで、実際は、もう少し小さいものと思われる。写真を撮る前の正三角形のような止まり方と大きめのサイズから、ヤガ科のシタバガ亜科の仲間であろうとの予測は立ったが、種名の方は、ヤガ科シタバガ亜科のホソオビアシブトクチバだと思う。

似た種に、アシブトクチバという種があるが、アシブトクチバの帯紋様は、もうちょっと太い傾向があると思う。

このホソオビアシブトクチバの幼虫の食草は、バラ科バラ、ブナ科ウバメガシ、トウダイグサ科トウゴマ等が知られているが、これが意味するものは広食性の特徴を持った幼虫なんだと思われる。直前に、サルスベリなんかも食べるとの記事も目にしたので、我家の敷地で誕生した個体なら、サルスベリかなと予想する。

さて、このホソオビアシブトクチバは、一昔前は、茨城県のレッドデータで希少種に挙げられていたようであるが、現在は外れているようである。