モンシロムラサキクチバ 成虫

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾である。

大きさは、体長で3センチあるかないかで、大きめの蛾であった。名前は、モンシロムラサキクチバ。

似た種に、モンムラサキクチバがいるが、このモンムラサキクチバの幼虫の食草は、マメ科のフジやネムノキという事で、一瞬、モンムラサキクチバと思いたくなったが、上の写真の個体には、前翅の後縁の中程辺りに白いスリットみたいなものが二つ見て取れる。この特徴は、モンムラサキクチバではなく、モンシロムラサキクチバの特徴なのである。

よって、上の写真の個体は、モンシロムラサキクチバだと思う。モンシロムラサキクチバの幼虫の食草は、キンポウゲ科のボタンヅル。ボタンヅルかセンニンソウか分からないが、近所の野山には自生してはいる。

写真のイメージからは辿り着けなかったが、ヤガ科シタバガ亜科に属する蛾である。

違う角度からの写真をもう一枚。

ヒメエグリアツバ 成虫

本年6月8日に我家の外灯下で撮影していて、その一風変わった出立から直ぐに種名に辿り着くと踏んでいたが、なかなか種名に辿り着けないでいた蛾の名前が判明した。

名前は、ヒメエグリアツバ。サイズに関しては、既に4ヶ月ぐらい前の遭遇になるので、正直なところ記憶にない。ただ、ヒメと名前に付くのと、他の方々の紹介を読まさせていただくと、前翅長で1センチちょっとぐらいだったのではと思う。

種名になかなか辿り着けなかった理由のひとつにヤガ科に属する蛾だとは思わず、シタバガ科に属する蛾とは微塵も思ってもいなかった事がある。

ちなみに、アツバと名前に付く蛾達の特徴に長い下唇髭や長くクルッと反り返る特色があるが、白い頭部の先にうっすらと見える茶色いトゲのようなものが下唇髭だと思う。当時は、写真を見返しても、薄らと下唇髭が写っていることには気が付かなかった。白い先端が、最先端だと思っていた。

また、腹部が短い蛾との印象だが、これは上方へ反り返っている結果、短く見えるんだと思う。この写真を撮った後に飛び立たれたのか、サイドから観察するチャンスが有れば、もう少し早く種名に辿り着けたかもしれなかったと感じる。

幼虫の食草は突き止められていないのではと思う。

ナカグロクチバ 幼虫 成虫

最近、近隣の小川沿いの土手道で発見。

この場所では、成長の度合いが違う似た雰囲気の幼虫を見つけた。

先ずは、小さい方から。

半分オレンジ色の4つの紋が印象に残る。

続いて、大きさ5センチ以上の終齢幼虫に近いステージの幼虫の写真をアップロードしてみる。

半径数メートル以内だが別々の植物に齧り付いていた事もあり、また、紋様の雰囲気も若干違っていて、別種と思いたくなったが、どちらも成長のステージが違うナカグロクチバの幼虫だと思う。

このナカグロクチバの幼虫の食草として、タデ科のイヌタデやトウダイグサ科のエノキグサ他多数が知られているが、この幼虫達が居た辺りでは、大きく育ったエノキグサが沢山生えていた。

ところで、このヤガ科シタバガ亜科に属するナカグロクチバという蛾も、本来は南方系の蛾であり、温暖化に伴い生息域を北上させている蛾とのことである。

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2020年10月23日追記

上のナカグロクチバの幼虫を目撃できる一帯は、とても小さな河川沿いなのだが、沿線を全て下流から上流まで調べ尽くしていないが、少なくとも小川に沿って2キロぐらいは、この幼虫は結構目にする事ができる。

だが、では成虫はと言うと、今のところ出会えないでいた。

しかし、投稿まで少し時間が立ってしまったが、約10日ほど前に出会うことが出来た。直ぐに、ナカグロクチバの成虫だという事は、前知識から分かった。

ただ、場所が上の幼虫発見エリアと程遠い住宅地の中にあるホームセンターの敷地であった。

クチバの仲間は概してそうだが、前翅長2,5センチ以上の大きめの蛾であった。