コマユバチ タケカレハ幼虫編

先ず、蜂に寄生されてしまったタケカレハの幼虫にしてみれば、とても悲惨な状況であるが、人間界に正しい知識が植え付くため、敢えて痛ましい写真を使わせてもらった。

現場では直ぐに蜂に寄生された姿だと勘ぐりは付いたが、家に帰り、ゆっくりとこの寄生蜂の事(この場合はコマユバチ)の事を調べて知った事実に、おそらく国内に100種類以上は居るであろうが、ほとんど名前も知られていない、付いていないという事実があった。

ネット上には、同じようなタケカレハの幼虫やヨシカレハの幼虫がたかられてる写真が沢山出回っているのに、「エッ」って正直思った。

ただ、そうしたコマユバチと分類される寄生蜂に寄生された蛾の幼虫達の写真を見ていると一つの共通性が見て取れた。寄生される蛾の種類(もしくは科)によって、繭の形が違う気がするという事である。

これが意味している事は、単純に寄生する蜂達は、相手を選んでいる可能性が高い気がする。

さて、このコマユバチの仲間は、こうした蛾に卵を産み付けられた後、蛾の体内というか体液を吸う形で育ち、やがて上の写真のように繭を作り、自然界へと飛び立っていくのである。写真をよく見ると、繭に穴が開き既に飛び立った後の繭も見て取れる。ただ、寄生されている時は、勿論、その後も、寄生されていた蛾は生き続けるのである。暫くすると死んでしまうとの記事もあった。

ここで思ったのは、どなたか、寄生されて初期のこうした蛾の幼虫を見抜き飼育して、どんな蜂が飛び立っていくのかを調べて欲しいと思った。

私に時間があったら、やるんだけどな。(笑)