チャイロオオイシアブ(セアカオオイシアブ)

数日前に近隣の雑木林で見かけていた大きなムシヒキアブである。

過去に、この雑木林では、オオイシアブという似た種類のムシヒキをよく目にしていたので、勿論、オオイシアブかなと思いながらスマホカメラのシャッターは押していた。

同時に、ちょっと違う種ではないかとの違和感も感じていたのは告白しておく。

先ずは、オオイシアブと比べて、ちょっと大きい気がした。他には、各所にオレンジの部分が多いような気がした。

実際のところ、オオイシアブの方は、胸部背側は黒いし、腹部のオレンジ色の面積も少ない気がする。

そして、ここもポイントにしたいところは、成虫出現の時期である。同じ森でオオイシアブが沢山見れたのは、1ヶ月以上も前の事であり、ひさびさに見た毛むくじゃらのムシヒキが上の写真の個体であった。

同じ森で、オオイシアブには結構な頻度で出会えたが、これから、このチャイロオオイシアブにも同じような頻度で出会えるのかは、歳月をかけて確認してゆきたいと思う。

アシナガムシヒキ

数日前に、近隣の雑木林で見かけて、写真に撮っていた。

最初は、この雑木林に大挙している中大型のガガンボかなと思って近寄ったのだが、なんとも奇妙な行動を取っていた。

名前は、アシナガムシヒキ。大きさは、中型のガガンボぐらいあった。

ガガンボが例えに出てきたが、最初は遠目にはガガンボに思っていた。ただ、近づいてみると、両前脚を持ち上げ、所謂ハエの擦り擦りを頻繁にやっているのが、目に入った。

ここでガガンボじゃないと気が付いたら、頭部の形もアブに近いなと冷静に見えてきたのであった。

この時期に出会える肉食系のムシヒキアブの一種である。

とても興味深い行動(習性)は、見てて飽きなかったな。

大きなサンプルで分かりやすかったが、よく見る他の蠅達のスリスリ行動も、頭部より上に前脚を持ち上げてやっているのかなとも類推した。

マガリケムシヒキ

今自分、近隣の雑木林で、比較的よく目にする昆虫である。

今回は、現場では大きめのハバチやヒメバチの仲間と思い、写真に撮っていたのだが、撮った写真を見返すと、ムシヒキの仲間である事が分かる。大きさは、15ミリぐらいだったのかな。

そして、名前はマガリケムシヒキなんだと思う。マガリケムシヒキの名前を分解すると、マガリケとムシヒキに分ける事ができ、マガリケを漢字で書くと、曲がり毛であり、頭部の後ろの方の毛束が前方に曲がっている事に由来するとの事である。

さて、このマガリケムシヒキを見かける森には、同じ仲間の大型のオオイシアブも居るが、どちらも共通している習性・生態として、近くから飛び立った蛾に反応して追いかけるという行動を取っている瞬間を見る事がある。

ただ、これらの飛翔する捕食昆虫が本気出せば、蛾の動きはスローモーションみたいなものかと予想する。(これは、トンボの狩を見て学んだ。)しかし、一瞬、追いかけるだけで、捕まえはせずに、近くの葉に止まる。

お腹減ってないのかなぁ。何なんだろう?