Ricanula sublimata (Jacobi, 1916) or Pochazia shantungensis (Chou & Lu, 1977)

昨晩、我家の庭で、以下のハゴロモを見かけた。

最初は、よく見かけるアミガサハゴロモかと思ったが、側にいる正真正銘のアミガサハゴロモより明らかに大きい。

見たことのないハゴロモだと思い、調べてみると、5、6年前から目撃情報のある外来のハゴロモだということである。

チュウゴクアミガサハゴロモとの和名が付いたとの紹介もあったが、現段階では鵜呑みにしないでおこうと思う。

ちなみに、私がインターネットを使い調べたところ、Ricanula sublimata (Jacobi, 1916)は、台湾や韓国からの報告があり、緑がかった要素があり、上の写真の個体とは似ている気がする。

一方で、Pochazia shantungensis (Chou & Lu, 1977)で出てくる画像は、韓国からの報告が上がっており、赤茶色い感じで、ちょっと上の写真の個体とは違うように見える。

今回、初めて、この種の存在に気が付いたが、今後も動向を観察して行きたい。

キノカワハゴロモ

撮影年月日は、7月7日。

家の外灯下に来ていた昆虫であるが、この日の一回限りしか見たことはない。

大きさは、体長で18ミリぐらいあったと思う。最初は、蛾かと思い観察していたが、どう見ても翅が固そうで、どちらかというと甲虫の雰囲気である。

そして、観察中に異変を感じたのか、この昆虫は移動をしたのだが、その移動の仕方を見て、蛾ではないと確証した。何故なら歩いて移動したからである。蛾なら、基本的に飛んで逃げる。

そんなこんなで、すごく大きなグンバイムシの仲間を予想して、グンバイムシ科を当たるがヒットせず、今日まで来ていた。

しかし、本日、偶然、この昆虫と同じ写真をネット上で見つけた。名前は、キノカワハゴロモであった。アオバハゴロモ科の昆虫であったので、グンバイムシの路線を当たっていたのは、あながち見当違いではなかったようである。

さて、このキノカワハゴロモという昆虫は、本来は南西諸島に居た昆虫であり、温暖化の影響なのか、年々、目撃例が北上している種との事である。

あと、殆どの方の紹介で、体長12ミリとの記載が目に付いたが、私が見た個体は、絶対15ミリ以上……17ミリぐらいはあった。(笑)

アオバハゴロモ

このとても小さな昆虫は、ここ数年、我家の庭では、大量発生している気がする。7月になる前ぐらいから目に付き始め、9月になった現在でも、まだ少し目にする事ができる。ピークは、7月、8月。

写真が酷くて申し訳ないのだが、以下にアップしておく。

本来の色合いは、白緑といった感じ。所謂、ハゴロモ科の昆虫の中では、幼少の時から一番目にしてきている種類の気がする。逆にアオバハゴロモ以外に、何か印象に残ってるハゴロモ科の昆虫を知っていたのかと問われたら、知らないと答える事しか出来ない。

さて、このアオバハゴロモを見てて気が付いた事があるとしたら、写真でも分かるように、葉では無く、枝に寄生しているように感じる。因みに、庭のあらゆる木で見つけれるのだが、高密度で生息しているのは、庭に沢山植わっているモミジのような気もするのだが……

ちなみに、アオバハゴロモの幼虫の姿は、かなり不思議な出で立ちで、まさに極小の綿ゴミみたいな感じである。一瞬、虫の卵みたいにも思いたくなるのだが、ゆっくりと移動しているところを目撃すると、卵では無く孵化した幼生なんだと気づかされることになる。この極小の綿菓子の破片みたいな物は、本来の昆虫の幼生の姿に、自ら出したこの蝋物質をまとう形で出来上がってるとのことである。

昼間にでも鮮明な写真が撮れたら、また写真のアップロードしたいと思う。