カミナリハムシ? ニホンカミナリハムシ?

先ず、昨年の夏以来、私は私のブログを通して、この写真の小さな甲虫をコガタルリハムシとして紹介してきた。コガタルリハムシと断定した理由は、浅はかなもので、まだまだ黒い色系のハムシに知識が乏しかったため、サイズや色や信頼出来そうな方のネット上の写真からの判断によってだった。ただ、当時より、コガタルリハムシの食草のスイバやギシギシが我家の庭に生えていないし、何を食べてるんだろうとの疑問は持っていた。

そんな本日、3月3日、好天にも後押しされて、仕事のお昼休みに田園地帯に車を停めて、近くの小川沿いの畦道を散歩した際に、ギシギシに群がる本家のコガタルリハムシを沢山目にすることになったのだった。明らかに触角の長さや雰囲気が違う。本家のコガタルリハムシの触角は全然短く、微妙に体高もある気がする。

それでは、本家のコガタルリハムシの事は置いておいて、この写真の小型の甲虫の事を以下に記しておくことにする。

我家の庭で、この凄く小型の甲虫は、結構見かける。とにかく、写真だと全然伝わらないと思うが、瑠璃(ルリ)色に輝き、小型ながら目を惹く昆虫である。私が原時点で知ってる黒い色系のハムシ(ヨモギハムシとコガタルリハムシ)と比べると、瑠璃色の美しさが格段に違う。本種の方が、青っぽい目を惹く金属光沢を持っている。

写真は、拡大してしまっていて分かりづらいが、体長5ミリ程度の虫である。

さて、何故カミナリハムシの仲間の路線を考えたいかというと、先ずはネット上での他の方々の画像との照合を基にしてである。また、カミナリハムシの名前の由来として、雷のなる季節によく見るところから来ているとの逸話があったが、この写真の撮影年月日は昨年の8月16日であり、まさに夏の暑さで出来た入道雲が雷を落としていた時期に撮られている事も、カミナリハムシの路線が浮上して来る背後には見え隠れしているのも認める。他にも、カミナリハムシの仲間のいくつかの種で、アカバナ科のメマツヨイグサやオオマツヨイグサを食草にしている種がいるとの事だが、我家の庭にはメマツヨイグサは存在している。

ただ、カミナリハムシが属しているヒゲナガハムシ亜科の特徴のヒゲナガの要素が上の写真の個体には備わってないような気がする事に気付いてる事も認めておく。この点からは、クワハムシも候補に上がるかもしれない。

とにかく、このカミナリハムシの仲間は現在日本に15種類ぐらいが知られているのではと思うが、どれも正確な詳細な違いが明確に整理され知れ渡ってるわけではなく、ネット上ではなんとなく皆の知識がまとめられて、暗黙の了解で分類の基準が作られているような感も否めない。言い換えるなら、まだまだ未知なる昆虫達なのである。

今年の夏にも、きっとあの鮮やかに青黒く輝く小さなこの甲虫に出会えると思うので、今年は食草と思われるメマツヨイグサのチェックやこの甲虫自体のもう少し詳しい観察を、意識的にしてみようと思う。