マクガタテントウ

この極小の甲虫は、最近、近隣の草原で見かけた。

凄く小さくて、テントウムシの仲間だとは考えなかった。しかし、実際のところは、マクガタテントウという名のテントウムシである。

大きさは、最大3,5ミリぐらいらしい。私が写真に撮ったものも、そんなもんだったんだと思う。

アブラムシを捕食したり、キク科の花の花粉を食べたりすることが知られている。確かに、写真の個体が居るのはキク科の西洋タンポポの花の中である。

河川敷に多いという情報が多々見られたが、私が見つけた場所は、河川敷らしい場所とは程遠い台地の中心であった。

レッドデータへの登録はないが、テントウムシの仲間としては、比較的珍しい種のようである。

モンクチビルテントウ

最近、この極小のテントウムシと思しき昆虫と出会い、写真を撮っていた。朽ち果てた栗の倒木の樹皮を少し剥がしたら、その裏に居た。

大きさは、4ミリぐらいだったと思う。帰宅後に調べたところ、ヨツボシテントウという種が候補に上がった。

しかし、似た種に外来種のモンクチビルテントウという種がいる事を知り、そちらの写真を眺めたところ、私が写真に撮った個体は、ヨツボシテントウではなく、モンクチビルテントウの方が類似点が多いかなと思った。

ヨツボシテントウの黒丸は、もっと小さい気がした。一方、モンクチビルテントウの黒丸は少し大きく、頭部を上に上空から見た時に、左右に少し潰れた感じになっている気がする。そうすると、私の写真の個体は、黒丸も大きく左右に潰れている感じがする。

さて、このモンクチビルテントウは、1998年に沖縄で初めて、定着が確認され、その後、日本本土を北上しているとの事である。写真の個体が、モンクチビルテントウなら、日本での初確認から23年、随分と北の方へとやってきたものだと思う。

ただ、幾つかのテントウムシ達のように、沢山見かける印象はない。

ムーアシロホシテントウ

昨晩、帰宅後にソファーで寛いでいると、ふと腕のあたりを小さな虫が這っている感触を感じる。

チラッと見ると、薄茶色の小さなカメムシの幼虫か何かに見える。取り除こうとした時に、確認のためにマジマジと見ると、カメムシの幼体ではなくテントウムシの仲間である事が確認出来た。

以下が、その時に室内の明かりの下で写した写真である。やはりピンボケになってしまった。

大きさは、よく見かけるナミテントウナナホシテントウより明らかにひとまわり小さい。色合いは、牛乳たっぷりのミルクティーやコーヒー牛乳といった感じのアイボリー色みたいな感じ。

紋様の配列も色も見た事がないテントウムシの気がして、直ぐに調べたところ、ムーアシロホシテントウという種名が判明。

このムーアシロホシテントウは、ナナホシテントウ並みにアブラムシの捕食率がある事が知られていて、おまけに定着率も良いとの記事を見つけた。なんか、良い事づくめのテントウムシの気がする。

さらに、このシロホシテントウの仲間には、植物に付く地衣類も食べる種もいるらしく、うどん粉病菌を食べてくれる種もいるようである。

机上での考えでは、このシロホシテントウの仲間達には、どんどん増えていって欲しい気がする。

個人的に、そんなに目にしないテントウムシの気がするが、ちょっと生息状況や生息環境等の動向を注目していきたいテントウムシである。