クリシギゾウムシ

昨晩、家の外灯下に来ていたゾウムシの仲間である。

体長は1センチぐらい。長い嘴(クチバシ)を入れると、2センチ弱。

名前は、クリシギゾウムシなのではと思う。似た種に、コナラシギゾウムシやクヌギシギゾウムシというものが居て、外見的に殆ど決定的な違いが無いように思えるが、上の写真のものはクリシギゾウムシなのではと思う。

根拠はと言われると苦しくなるが、家の敷地内に栗は一本植えており、毎年、この手の甲虫に産卵されているのは確認している。そして、ドングリをつけるようなコナラやクヌギの類は、近所だと100メートルぐらい行かないとない。

ただ、クリシギゾウムシも、同じゾウムシ亜科のコナラシギゾウムシもクヌギシギゾウムシも、ピンポイントの木が無ければ、代替えのドングリに産卵しそうな気もする。

取り敢えず、初めて、灯火の下でシギゾウムシと思われる甲虫を見たが、近所には栗畑は、沢山点在している。今後も、このシギゾウムシの仲間を観察して、違いを色々と見出して行ければなと思う。

因みに、このドングリに産卵する甲虫としては、今年に入って、オトシブミ科のハイイロチョッキリなる種の投稿をしているので、良かったら、そちらも御覧あれ。

クロイロコウガイビル

初めて、この得体の知れない生物に出会ったのは、小学生時代。場所は千葉の都心部。

それまで、出会った事がない生物だし、友達や親に説明しても理解してもらえないし、子供心の私の中では、ずーっと新種発見の気持ちを忘れずに育み続けていた。

それから、数年経ち、中学生になった頃、家の周りの身じかな生き物を紹介している書籍を、パラパラめくって読んでいた時に、「あっ、コイツだ」と、その謎の生物の名前に行き着く事になった。

イラスト付きで、コウガイビルと、名前だけ紹介されていた。当時中学生の私は、コウガイビルのコウガイは、郊外の事なのかなと想像したりしていたが、実際のコウガイビルのコウガイは、昔の女性の髪飾りの一種の笄(こうがい)に由来しているという事を最近知った。確かに、コウガイビルの頭の形と、笄と呼ばれる昔の髪飾りの形が似ている。

さてさて、本題に入るが、この少しグロテスクな見た目のコウガイビルは、害虫なの?益虫なの?

少なくとも、私の中では、益虫のイメージしか無い。理由は、7年前に、今の土地に家を建て移り住み始めた時、数年間、ナメクジの猛攻に悩まされた。植える植木や、育てている花の芽が、夜になると、大量のナメクジに舐められてしまい、死滅してしまうものや、著しく成長を阻害されてしまう時代があった。

ただ、そのナメクジの大量発生の時代も、パタッと落ち着く事になるのだが、その分岐点と思える頃に、庭で雨の日などに目にするようになったのが、このコウガイビルなのだ。元々、コウガイビルが日向の多かった我家の土地に生息していたというよりは、隣家の湿った場所より移動して来たか、植物の苗を収めた植木鉢やケースに付着して持ち込まれたのかなと想像したい。

コウガイビルが、ナメクジを捕食しているというのが、私の推理であるが、どうなんだろう?あとは、ナメクジを捕食しているとしたら、我が家に住み着いている小さなカエル達(アカガエル、ヌマガエル、アマガエル)?

最後に、このコウガイビルという生物は、かなり原始的生物で、雌雄同体で、ちぎれた身体が両方とも生存して、増殖するとの事である。

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