イラガ 成虫 Monema flavescens Walker, 1855

二日目に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、全翅長15ミリぐらいだったであろうか。

イラガ科の蛾だろうなとの予測はつき調べたところ、イラガの成虫だと分かった。

それなら投稿済みであろうと、過去の投稿を調べると、イラガの幼虫の投稿はあったものの、成虫の投稿は未投稿のようであった。

幼虫の食草は、柿に始まり幅広い。

イラガの生息分布は、国内は、北海道から九州近海まで。海外は、ロシア沿海州、朝鮮半島、中国東部全般に生息しているようである。

アトモンミズメイガ 成虫 Nymphicula saigusai Yoshiyasu, 1980

二日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

とても小さかった印象である。大きさは、開張13ミリ行かないぐらいだった。

触角を背負っていて、この雰囲気だとツトガ科の蛾であろうとの予測はついたが、ツトガ科の蛾の中でも小さい方だと感じた。

種名はと言うと、アトモンミズメイガである。

そして、ノメイガ亜科に属する蛾と思いそうになった時に、ミズメイガ亜科という亜科が存在する事を知った。元々は、N. blandialis(WALKER)としてアジアに広く分布している蛾として認識されていたが、更に細分化され、スリランカをタイプ・オリジナルとする種とは枝分かれしたようである。

幼虫の食草は、ツボミゴケとのことである。早速、ツボミゴケってどんなコケだろう調べるが、いまいち「あれかー」と言う風には繋がらなかった。

また、ミズメイガの仲間ではあるが、幼虫は水棲ではなく、本種は陸生である。なお、日本にいるミズメイガの仲間では、一番北にまで進出できている種のようでもある。

これからの季節、近隣では、マダラミズメイガという蛾が、よく見られるようになってくる。

イチモンジチョウ 成虫 Limenitis camilla (Linnaeus, 1764) 2

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蝶である。

大きさは、開張で5センチぐらいであった。

種名は、イチモンジチョウ。2年前の8月26日にも投稿しているが、その時より少し良いと思える写真が撮れたので、再投稿してみた。

幼虫の食草は、スイカズラ科のスイカズラとの事であるが、上の写真でも写っている。蝶が止まっているのはクズであるが、その遠景にヤブガラシとスイカズラが写っている。

今回この蝶の写真を撮った付近では、毎年、時々、この手の大きな蝶を見かけていた。しかし、写真に収める事が出来ないでいたため、何蝶か分からないでいたが、イチモンジチョウだったものと推測する。

近隣の同じような環境では、コミスジや、ミスジチョウや、科は違うがダイミョウセセリなんかが似た雰囲気の黒っぽい蝶と思うが、それらと比べて、イチモンジチョウは大きめの気がした。(図鑑的には、ミスジチョウの方が大きいらしいが……。)

生息分布の方は、国内は主要4島に生息しているらしいが、近い海外では、朝鮮半島に、その北にあるロシア沿海州。そして、興味深いのは、ヨーロッパはほぼ全域に濃く生息している蝶のようである。しかし、北米大陸とかでは目撃情報がなく、また中央アジアも似たような感じである。極東アジアとヨーロッパ……どういう移動をした蝶なのであろうか、ミステリアスである。