ナガヒョウタンゴミムシ Scarites terricola pacificus (Bates)2

数日前に、家からそう遠くない場所で見かけて、写真に撮っていた甲虫である。

大きさは、体長15ミリぐらいだった。

かなり暑い日だったが、畑の真ん中に隠れもせずに普通に居た。

このゴミムシを過去にも一回見つけたことがあるが、その時も、ナガヒョウタンゴミムシなのかホソヒョウタンゴミムシなのかで迷ったのを覚えているが、今回も同じである。その時の模様は、昨年、投降済みである。

中脚の脛節の先端の外向きの棘が一本の事から、また、胸背部後方の一つ目の角が尖り気味(その場所から刺し毛が一本生えているのが見えるところ)なのが、ナガヒョウタンゴミムシということで、上の写真の個体は、ナガヒョウタンゴミムシかなと考えている。他にも、ヒョウタンゴミムシの仲間は、砂浜海岸や河原とかにいる種も多いようだが、本種は、普通に畑や草地にもいる種というのも、種名にナガヒョウタンゴミムシを選んだ要因にある。

ホソヒョウタンゴミムシの方は、中脚の脛節の外向きの棘の隣に少し小さ目の棘がもう一個あるとの事で、また胸背部後方の前出の部分の尖りが、もうちょっと目立たないとのことである。正直、どちらも、素人の感覚では、主観でどうとでも取れる小さな差異の気がする。

きっと、今後、自分の目でホソヒョウタンゴミムシという種を目にしたとしたら、2種の差異をもうちょっと、しっかりと感覚(脳)に落とし込めるののではと期待している。

ナガヒョウタンゴミムシの生息分布は、本州以南……南西諸島までといった感じらしい。国外での生息分布は、ちょっと分からなかった。

追伸……写真で分かるように、頭部に皺が見て取れるが、これは、この個体だけの特徴ではなく、ヒョウタンゴミムシの幾つかの種の写真では、個体によっては、同じ特徴を見出せた。この皺って、何なんだろう?

モンキアワフキ Aphrophora major (Uhler, 1896)/ Yezophora flavomaculata (Matsumura, 1904)

昨晩、我家の外灯下に来ていた昆虫の一つである。

大きさは、翅端までの全長で、1センチないぐらいっだったのではなかろうか。(各種サイトの紹介では、もうちょっと大きい。)

種名はモンキアワフキ。両翅に見て取れる小さな小点をモンキ(紋黄)と形容しているとの紹介が多かった。

ヤナギやカキに集まるとの事である。

国内の分布は、北海道から九州まで。海外の分布は、Aphrophora major (Uhler, 1896)の学名で検索すると、日本、韓国、ヨーロッパに分布している事が分かる。

あと、学名が二つあるのは、どう納得すれば良いのであろうか。

セスジナガキマワリ Strongylium cultellatum cultellatum 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた昆虫の一つである。が、実際のところ、我家の外灯下のレギュラー的存在でもある。

記憶が確かなら、春にもよく現れていて、最近現れ始めたのは、今シーズン2回目の個体達かと思う。(もし、年1化の昆虫なら、春に見ているものを多種と勘違いしている可能性がある。)

大きさは、体長12ミリは行かないぐらいだと思う。

種名は、セスジナガキマワリ。

3年前にも投稿しているが、今回の方が全然ちゃんとした写真が撮れたので、再投稿である。

分布域は、本州と対馬と紹介されていた方がいたが、私もその方の情報を紹介してみた。また、海外の分布域は、ちょっと分からなかったが、Strongylium Kirby, 1819という括りで、ナガキマワリの仲間が、北中米や南米やオーストラリア東岸……他にも世界各地の熱帯から温帯地域に進出していている事は掴んだ。

最後に、このセスジナガキマワリは飛べるとの情報がある。我家の外灯下には、よく現れる昆虫なので、そのうちその真偽を自分の目で確かめれる日が来る事を願う。