オオナミモンマダラハマキ 成虫 不思議な習性Charitographa mikadonis (Stringer, 1930) 2

今、この蛾も旬なのか、近隣の複数の場所で見かけることがある。今回も、近くにはコブシの木あり。

種名は、数日前の初投稿の時に覚えたのだが、オオナミモンマダラハマキ。

この蛾の定型情報は、前回の投稿に譲るとして、今回、この蛾の面白い習性に目が行った。

ネット上では、葉っぱの上等で、クルクル回転しているという行動が紹介されていたが、この日は、私も、その行動を何回も見ることになった。

確かに、近づいて写真を撮ろうとすると、クルクル、駒のような不規則な回転をしている。同時に、上翅の後端のオレンジのラインの波線のところが、眼に見えるんだけどと感じた。よく見ると、超小さなミミズクなのである。

そして、同時に、この蛾の不思議なこの行動を更に不思議に感じさせる点に気が付いた。危険を感じた時に、何故飛んで逃げないんだと思った。大概の蛾は、危険を感じると、飛んで逃げるという行動をとる。時に、春先の餌が少ない時期には、森の中とかだと、高い所まで飛び過ぎた蛾達が、木立から現れた鳥達に一瞬で食べられてしまう。

そうやって、考えると、この蛾は、眼威嚇(?)で、身を守る道を選択した蛾なのであろうか?

眼威嚇………田んぼにも、ターゲットマークみたいな風船がぶら下がっている時があるが、鳥達には、本当に、眼に見える紋様は効果があるって事なのかなぁ。

ゴマダラベニコケガ 成虫 Barsine pulchra leacrita (Swinhoe, 1894) 2

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

過去の投稿を確認したところ、昨年の9月13日に投稿済みの種であるが、今回、写真に撮った個体は、今の時期にいた事を考慮すると、今シーズン1回目の羽化の個体と考えたい。

大きさは、前翅長15ミリぐらいだったであろうか。もう少しあったであろうか。

さて、この蛾を見たときに、随分と赤みの強いスジベニコケガだと思いそうになったが、確か、似た雰囲気の別種がいたよなとの記憶が脳裏を過ぎった。

そして、調べたところ、やっぱり居た。ゴマダラベニコケガである。

幼虫の食草は、地衣類とのことである。

個体差はあるものの、スジベニコケガ然り、本種も、それにしてもビビッドな色合いである。

この色合いの持つ意味は、なんかしらの警告色かなんかなのであろうか。

分布は、国内では、北海道から九州、まで。海外は、朝鮮半島からロシア沿海州………一方のスジベニコケガも、似たような分布域のようである。

ちなみに、これらの2種の属するグループの中には、どうも中国や台湾にも、似てるけど違う種が存在しているようである。

トガリシロオビサビカミキリ Pterolophia(Pterolophia) caudata caudata (Bates,1873)

最近、近隣で、このカミキリの写真を撮っていた。

正直、この手のサビカミキリの仲間は、紛らわしい種が多く、種名に辿り着けるか自信が無かったが、意外とあっさりと種名に辿り着いた。

大きさは、体長1センチちょっとだったと思う。似たようなサビカミキリの中では、大きい方だと、私は感じた。

種名は、トガリシロオビサビカミキリ。

フジの枝や枯枝に集まるカミキリらしい。野生のフジが、近隣には沢山ある。

このカミキリの目撃報告は、GBIFのオープン・ソースでは、国内に集中しているような気がした。