ネジロキノカワガ 成虫 Negritothripa hampsoni (Wileman, 1911) 1

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長1センチ行かないぐらい。

肉眼で見つけた時から、見たことの無いコブガだと、少し興奮したのを認める。

ただ、写真で確認した段階になって、脚の毛深さが気になった。このサイズのコブガで、こんなに脚が毛深い奴はいたかみたいに……。

しかし、居たのである。コブガ科コブガ亜科のネジロキノカワガ。

まさか、ネジロキノカワガって、こんなに小さかったのかと驚くことになった。というのも、図鑑とかでは、キノカワガとの並びで、紹介されているケースがあり、キノカワガと同サイズの蛾だと思い込んでいた。

さて、幼虫の食草は、ブナ科のクヌギやコナラとの事である。我家の庭には、どちらも植わっていないし、それらが生えてそうな雑木林までは、50メートルぐらいある。ただ、庭には、ブナ科のピンオークが一本大きくなりつつあるのを思い出した。ピンオークが大きくなるに連れてか、今年は、なんか、ブナ科育ちの蛾たちが、多く来ているような気がする。

現段階では、思い込みの域を出ないが……。

キボシアツバ 成虫 Paragabara flavomacula (Oberthür, 1880) 2

この蛾は、ちょうど10日ぐらい前に近隣で写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長10ミリぐらいの小さな蛾である。初めて出会うわけではなく、我家の外灯下でも見かけた事はあるし、過去に投稿済みである。

この蛾は、遠くからの引きで見ると、紋様がクッキリしたメリハリがある紋様の蛾に見えるが、強光線の下で接写すると、思ったより紋様の際立ちが再現できないなと感じた。

ところで、この幼虫は、マメ科のクズやヤブマメを食べて育つようであるが、同じ事を1回目の投稿の際にも書いているが、近隣でクズやヤブマメが雑草として猛威を奮っている割には見かけない蛾かもしれないというのが個人的感想である。(当然、マメ科の野菜《大豆》なんかも食害するものと考えられる。)

キンスジアツバ 成虫 Colobochyla salicalis ([Denis & Schiffermüller], 1775) 2

この蛾は、本年5月20日に我家の外灯下に来ていた蛾である。

大きさは、前翅長11ミリぐらいだったと思う。

一見して、ヤガ科のアツバの仲間であろうとの予感は働くが、興味深いのは、この蛾は、アツバ亜科やクルマアツバ亜科ではなく、ヤガ科シタバガ亜科に属する蛾である。

シタバガ亜科に属するというぐらいなので、後翅(下羽)がどんな色をしているのだろうとも気になり始めた。

幼虫の食草は、ヤナギ類との事である。ヤナギは、近所の小川周りには多様なヤナギが生えているはずである。近くの未開もしくは放棄された谷地には、これまた何処から種が来るんであろうと思うが、ヤナギが優先種となる湿地は多い。

まぁ、我家の外灯下の一見さんみたいな蛾なのであろう。

最後に、この蛾の学名の登録年が古かったので、検索をかけてみたら、やはりかと思ったが、この蛾はヨーロッパにメインで生息している蛾である。(今日本にいるこの蛾は、元々日本に居たのであろうか?と少し気になり始めた。)