トビスジヒメナミシャク 成虫 Orthonama obstipata (Fabricius, 1794)

最近、近隣で見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、前翅長8ミリぐらいだったかな。一目で、シャクガ科ナミシャク亜科の蛾である事は分かったが、種名まで行き着けるかなとの一抹の不安もよぎっていた。

紋様の変異の大きそうな蛾の予感が、一抹の不安の根底にあったが、想像よりあっさりと種に行き着いた。

上の写真の個体は、トビスジヒメナミシャクだと思う。案の定、色合いのパターンは無限にありそうだったが、翅頂から斜め上に緩やかに登る濃い色の太いボヤけたラインは、この蛾の特徴として捉えて良いのかなと感じた。

幼虫の食草は、タデ科のギシギシとの事である。この蛾がいた辺りは、まさに様々なギシギシの楽園である。

ちなみに、この蛾も、学名の登録年が18世紀と古いが、遠くヨーロッパにもほとんど同じような蛾がいるようである。

サザナミオビエダシャク 成虫 Heterostegane hyriaria Warren, 1894

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

飛んでいる時は気が付かなかったが、止まった際に、片方の翅が大きく欠損している事を知った。

大きさは、開張サイズで16ミリぐらいだった。

当然、サイズからヒメシャク亜科を当たったが、該当種を見つけれず、次に、ナミシャク亜科をスルーして、エダシャク亜科を当たると、サザナミオビエダシャクという種に行き着いた。ヒメシャクで空振ったものは、ナミシャク亜科ではなく、小さくても、エダシャク亜科を当たると、該当種に当たる事が多い。

幼虫の食草としては、桜が知らているようである。

ヤツボシハムシ Gonioctena (Sinomela) nigroplagiata Baly, 1862

数日前に見かけて写真に撮っていたハムシの名前が分かったので、投稿してみる。

大きさは、体長5ミリぐらい。

エノキに集まるヤツボシハムシだと思う。

ヤツボシハムシの紋様に関しては、ヤツボシ(八つ星)と種名に入るぐらいなので、基本形として、八つの黒点がバランス良く配置されている個体群もあるが、無紋だったり、逆に全身真っ黒だったりと、同所的に多様な紋様の個体群が入り混じっていることでも知られるハムシである。そう考えると、上の写真の個体は、ヤツボシに近い方なのかもしれない。所々くっ付いてしまっているが、ヤツボシ(八星)の基本形を連想させる黒点の配置ではある。

身近に、似たように紋様の変異の多い種として、私が思い付くのは、ナミテントウヒメカメノコテントウかなと思う。

変異が生まれ易い種と、生まれ難い種………この違いは、どこから来るのであろう?