オオシラナミアツバ 成虫 Hipoepa fractalis (Guenée, 1854)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つではあるが、昨晩だけでなく、我家の外灯下でよく見かける蛾の一つかもしれない。

2022年5月20日撮影

大きさは、平均して、前翅長で11ミリぐらいの蛾である。

名前は、オオシラナミアツバ。幼虫の食草は枯葉である。

私は、この蛾を比較的容易く見分けることが出来る様になったが、コツがあるとしたら……

✳️ 先ずは、中横線のところに被る形で、太い帯があるかどうかである。この条件に合致してくる近似種として、同所的に、シラナミアツバ、トビスジアツバ、フシキアツバが存在する。

✳️ 次は、もう外横線を見て、ここまでグニャグニャしてるかというのがオオシラナミアツバである。おまけに、亜外縁線の方も湾曲が激しくて、本体下部4分の1の付近が、ゴチャゴチャ見えるのが、本種オオシラナミだと感じる。(時に、そこが偶然の幾何学的紋様のように見えたりするかもしれない。)

これも同じ2022年5月20日に撮影した色合いが違う個体
2022年5月12日に撮影された個体。紋様がボヤけているが、オオシラナミアツバだと思う。

キマダラテングイラガ 成虫 Microleon decolatus Sasaki, 2016

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

大きさは、体長で1センチぐらいのとても小さい蛾である。

光源を当てているので、黄色が鮮やかに映るが、弱い光の中での肉眼だと、もうちょっと茶色がかった印象である。

種名は、キマダラテングイラガ。テングが種名に付く謂れは、頭部の形が天狗の鼻みたいに少し飛び出して反り返るところから来ているらしい。(上の写真だと辛うじてその特徴を掴める感じである。)

学名の登録年が2016年となっているが、これは、元々テングイラガという種だったところから、キマダラテングイラガという名で新種を独立させた経緯(もう一種、ウスイロテングイラガも新種独立)による。一方、元々のテングイラガは、クロフテングイラガという名前に変わったとのことである。

今回は、羽化したてで紋様が擦れてなくハッキリしていたので、種名に繋がったが、擦り切れた個体だと、今まで、なかなか種を特定するのが難しいと感じていた蛾である。

ちなみに、キマダラテングイラガの幼虫は、他のイラガ(テングイラガの仲間除く)の幼虫達とは間違いようのない姿をしているような気がする。

オナガコバチの一種 Torymidae-family

昨晩、我家の外灯下に来ていたとても小さな寄生蜂の一種である。寄生バチと分かるのは、木の内部とかに潜んでいる各種幼虫達に届きそうな長い産卵管が見てとれるからである。

大きさはとても小さく、産卵管や触角の長さを入れないと、4ミリぐらいしかないと思う。とにかく、この寄生バチが目を惹くのは、その緑色の金属光沢を持っている点だと思う。

我家の外灯下では、毎年この時期に見ることの出来るオナガバチの一種であるが、種名も確立されていないという事である。

少なくとも、何の幼虫をメインに寄生しているハチなのか突き止めたいものである。