ニホンカブラハバチ 成虫

土手沿いの種類は分からないがアブラナ科の所謂菜の花にナガメが止まっているのが目に留まり、写真を撮ろうと近づいたが逃げられてしまった。

ただ、近づいたからこそ、このハバチに目が留まった。私にしては、写真も上手く撮れた方だと思う。

触角を入れずに大きさは、7、8ミリといったところであろうか。紛らわしい種にイヌノフグリハバチが居るらしいが、ズバリこのハバチが付いていたのがアブラナ科の菜の花の葉なので、ニホンカブラハバチなのではと思いたい。

ニホンカブラハバチのカブラは、アブラナ科の蕪(カブもしくはカブラ)から来ているようである。

この成虫がいるということは、シーズンによっては、幼虫も居るに違いない。今度は、幼虫も探してみようと思う。

ケラ

少し前に、昼休憩時に水田周りを歩いている時に、細く浅い水路の中にオケラがいることに気が付いた。しかし、どうも生きてる感じはしない。

なんとか手を伸ばし、捕まえてみたが、やはり亡骸であった。よく見ると、他にも近くにオケラの亡骸があった。きっと、代掻きの際に、なんらかの事故に見舞われたのかと察する。

亡骸の写真ではあるが、その写真を使い、オケラの投稿をしてみようと思う。

先ず、正式名称は、オケラではなく、ケラみたいである。

私達、少なくとも私が、ケラではなくオケラという呼び方をするのは、やはり、子供の頃によく歌わされた『手のひらを太陽に』という歌の中の歌詞で、🎵オケラだ〜って♬というフレーズに寄るところが大きいいのではないであろうか。

ちなみに、この歌の作詞は、アンパンマンの作者のヤナセタカシさんである事を知っているであろうか?作曲はイズミタクさん。

曲が作られたのは、1962年、翌1963年には、NHKみんなの歌で紹介され、1963年にはレコードが発売されている。ただ、爆発的に知れ渡るのは、1965年にボニージャックスが歌ったヴァージョンがヒットして、その年の紅白歌合戦で歌われてからのようである。1969年には、小学校6年生の音楽の教科書に選定されている。

2006年には、文化庁と日本PTA全国協議会が選定した親子で歌い継いでいって欲しい歌100選に選ばれているみたいである。私ぐらいの年齢には頷ける。今、聞いてみると、本当に良い歌詞だなと思う。生きてる事の素晴らしさや可能性も謳われてるし、ミミズもオケラもアメンボも皆友達なんだと謳っている。小さな虫達も植物達も、みんな友達って思える余裕や心が人間には必要なんだって、つくづく感じる今日この頃である。

ただ、過去の遠い記憶を呼び戻すと、この『手のひらを太陽に』にの歌詞をちゃんと理解できていたのか不安になる。中学の運動会の閉会式で全校生徒で大合唱したのをハッキリ覚えているんだが、血潮というフレーズが怖かったのと、確か、私の中では、前半は人間の事を謳った歌詞で、途中の皆んな皆んな友達なんだの下りからは、虫達の歌になり、皆の中には、人間は含まれていないように解釈していなかったかと、微かな記憶が蘇ってくる。

今聞けば、作者の意図することは、当たり前に、人間も虫達もみんな友達なんだという事が安易に汲み取れるのだが……。とにかく、深いテーマや核心が沢山含まれてる歌詞である。音楽の教科書に載るにはうってつけの曲の気がする。音程なんかどうでも良い。この曲から子供達が考える力を身につけていくためのテーマがいっぱい見え隠れしてる素晴らしい歌詞の気がする。ただ歌うだけでなく、この曲の歌詞に秘められた可能性や意味を考える事に時間を割いてくれる音楽の先生とかと出会えてたら、最高だったのにと当時を回顧してみた。

さて、投稿は脱線したが、ケラに戻そう。ケラは、コオロギの仲間であり、鳴くことも出来るのである。そして、飛ぶことも出来るのである。水田周りで出会うイメージが有るが、時たま随分水田から離れた場所の畑等でも見かける事がある。これは、飛ぶ事ができ、比較的移動能力を備え持っていることによる拡がりかと思われる。

ケラ含め小さな虫達を友達って思える心……素晴らしいと思う。

オオツマキヘリカメムシ つくば市北中部

昨日、カメムシのアルバムの整理をしていた時に、未特定のカメムシの写真を発見。再度、種の特定を試みる。

撮影年月日は、昨年の10月23日。

種の特定をしていて、ブチヒゲツノヘリカメムシという種類も候補に挙がったが、ブチヒゲツノヘリカメムシが、環境省のレッドデータで、絶滅危惧Ⅱ類になっていて、栃木県那須高原と長野県の八ヶ岳の山麓にしか生息していないという事実に行き当たり、種の特定を慎重になっていた。

そんな折、昨日投稿したツマキヘリカメムシを調べていた時に、とても似た種のオオツマキヘリカメムシの特徴として、雄のお尻の方に2つの突起があるとの記事を読んでいたのを思い出し、早速写真と照合してみると、確かに小さな二つの突起が見て取れる。

ここから考えて、上の写真は、オオツマキヘリカメムシなのではと思う。確かに、昨日見つけたツマキヘリカメムシよりは、少し大きめの記憶がある。

ネット上で、このオオツマキヘリカメムシの食草を調べると、ノイバラやキイチゴ類やアザミやイタドリ………人によってはウドやゴンズイと書いている人もいるが、発見場所は水田と畑が隣接する直射日光を遮るものの全く無い結構開けた場所であり、上記の植物が有りそうな場所ではなかった。

記憶を辿ると、エノコログサの群落に大量に生息していたような気がする。