ヒメジュウジナガカメムシ 幼虫 成虫

こないだの土曜日、前日の集中豪雨で近所の小川が氾濫したとの情報があったので、直ぐ側なので、少し様子を見に行って見ることにした。

小川は確かに氾濫して、隣接する田んぼに水が流れ込んでいた。帰りに、少し安全な場所で、長男と一緒に虫探し。

最近、色々な場所で時々見るオレンジと黒のカメムシを見つけ、写真に収めた。

ヒメジュウジナガカメムシという種類だと思う。似た種類に少し大きめで、上翅の紋様が少し大きめのジュウジナガカメムシという種類もいるとの事で有る。

どちらの種も、食するものは、ガガイモ科の植物というのだが、今回、家の近所で見つけた場所で、どれがガガイモ科の植物なのか、私の現在の知識では、ちょっと見当が付かなかった。

ちなみに、近隣の市で見つけたヒメジュウジナガカメムシの写真もアップしておくが、この個体が乗っている大きな葉っぱの植物は、ガガイモというのかなぁとも思う。


2020年3月8日追記

カメムシの写真を集めたカメムシの写真フォルダを見返していたら、このヒメジュウジナガカメムシの幼虫と思われる写真を見つけたので投稿してみることにする。

撮影年月日は、昨年の8月10日。

マルカメムシ

先程、近所の小学校にグランドの状態を確認するために行ったついでに、校庭の片隅にいる虫達を探す。

こんなのも目に飛び込んできた。

写真は拡大してしまったので、イメージが掴みにくいと思うが、サイズは1センチにも満たない。

名前は、マルカメムシ。基本的に、マメ科の植物を食草としているらしく、我が家の近辺では、大概は、葛を食草としていると思われる。

さて、このマルカメムシを調べていて面白い事実を知ったのだが、このマルカメムシは、雌が卵を産む時に一緒に、自らの腸内共生菌の詰まったカプセルみたいな物も、卵の近くに産み、孵化した幼虫は、まずその腸内共生菌の詰まったカプセルみたいなものを吸汁しないと、その後の生存率がガクッと落ちてしまうとの事で有る。

そして、面白い実験は、マルカメムシは、大豆の害虫にもなりうる、近縁種のタイワンマルカメムシは、大豆の害虫に殆どならないという習性を利用して、この2種が産卵と共に出す腸内共生菌のカプセルを入れ替えて、それぞれの幼虫に吸汁させて成長させると、今まで大豆で育つことが出来なかったタイワンマルカメムシが、大豆で生育繁殖出来るようになり、一方、マルカメムシが大豆を消化利用出来なくなり、ガクッと生存率が落ちるという事が分かったとの事で有る。

この面白い視点の研究結果から、先ず、学ばなければいけないのは、こうした昆虫達の栄枯盛衰には、各昆虫達の腸内細菌が少なからず影響しているのではという事である。また、殆どの昆虫で、何らかの形で、この腸内細菌の受け渡しを行ってるとも想像してみたくなる。何でも遺伝子レベルという訳でもなさそうである。

そして、人類が誕生するより以前より、草食の昆虫達と植物との間では、食べる食べられまいの目に見えないお互いの進化のせめぎ合いが行われて来たんだと考えられる。人間には見えてないだけである。

この昆虫達の腸内細菌の研究は、今後の未来を大きく変えて行く気がするなぁ〜。

ヒルガオトリバ(成虫)(つくば市南部)

本日、仕事中、昼休みに車を停めた辺りを20分ほど散策してみる。

川沿いのあぜ道で、ちょっと一風変わった蛾を見つける。最初は、上方から見ていて違和感に気が付かなかったが、写真を撮ろうと蛾の背面にスマホを近づけると、いつもの蛾のシルエットがスマホの画面が映し出されない。

そして、撮れた写真が以下のもである。ピンボケですみません。

私は、こういう蛾の存在を知っていたので、それほど驚きは無かったが、初めて見た人は、蛾とは思わないのではと思う。

名前は、おそらくヒルガオトリバで合っていると思われる。トリバガ科の蛾自体それほど数が多くなく、それらを可能な限り照合した結果、ヒルガオトリバガに似ているという結論に至った。

もう一つ、ヒルガオトリバではと思う理由には、直ぐ傍に薄い桃色の花を咲かせるヒルガオと思える植物が生えていたからである。

それはともかく、このヒルガオトリバ……どういう進化を遂げたら、このフォルムになったのであろう?……いや、違う……自然界で、このフォルムになるメリットがなんであったのであろうか、とても興味が湧いてきた。