ツチイナゴ

今年の5月5日に我家の庭で写真に撮っていたバッタの種類が、ここに来ていとも簡単に判明。

写真を撮った時に、既に随分大きく成長しているバッタだなという印象だったが、理由は簡単だった。昨年の秋生まれで、成虫の形態で越冬した模様。そして、基本的にバッタの仲間で越冬するのは、このツチイナゴだけというから、写真のものはツチイナゴで、間違い無いであろう。……後に、科が違うが、ササキリ科のクビキリギリス等も越冬する習性がある事を知る。

身体的特徴としては、眼の下に涙を垂らしたような線状のデザインがあると言う事だが、確かに写真のバッタには、見て取れる。

食べているものも、大抵のバッタ類は、イネ科の植物が好きと言う事だが、このツチイナゴは、葛(クズ)とかイネ科以外の植物も好みらしい。この辺も、我家の庭に生息している事に頷ける理由になるかな。

続いて、下の写真は、1年ほど前の5月27日に撮られた少し緑がかった個体。むしゃむしゃ食べているのは、アメリカ産の野葡萄の葉っぱ。

ここに来て、このバッタが越冬した個体だと知ったら、今まで写真を見ても気が付かなかったドラマが、急に見えてきた。1枚目の写真の個体は、ジャンプに欠かせないであろう後ろ足が1本欠損してる。2枚目の写真の個体は、触覚が1本無い。

誕生してから約半年。自然界のサバイバルを生き抜いてきた姿なんだろうな〜。

ヤマトシジミ

数週間前から、このよく見かける小さな蝶が、庭を飛んでるなぁ、そのうち写真にでも撮ろうと軽い気持ちで眺めていたんだけど、昨日、明らかに、庭のあちらこちらで、このヤマトシジミの姿を目撃し、まさに我家のヤマトシジミのフィーバー(旬)を実感する。

以前は、虫達のこうした状況を、産卵にでも、我家の庭に集まってきた時期なのかとの発想をしていたが、最近は、「嫌違う」、全部、我家の庭で一斉に羽化し始めたんだよとの発想に、考えを改めている。多分、それで正しいと思う。

スマホだと鮮明な写真が写せず、こんな写真になってしまうが……

写真を撮ろうと思ったら、離れてしまったが、交尾中の個体もいた。

この年齢になって、初めて昔からよく何気なく見かけていたこの蝶の生態を学ぶことになったが、限りある人間の一生の中で、同じ時代同じ空間を共有した生きる仲間達の事を少しでも知るチャンスに巡り会えた事に幸せを覚える。

「ヤマトシジミさん、随分前から知ってたけど、これからは、もっと深いお付き合いを宜しくお願いします!」との気分である。

さて、このヤマトシジミの特徴を簡単に記しておく。産卵に選ぶ植物、幼虫が食べて育つ植物共に、カタバミという事である。年に、4、5回発生するようである。我が家で発生するのも頷ける。雑草として、抜かれる事を上手く逃れたカタバミが、庭のあちこちに散在している。庭には、少なくとも3種類のカタバミが存在するが、ある記事では、ムラサキ葉のイモカタバミは選ばないとの記述があった。我が家には、普通のカタバミ、ムラサキの葉の芋カタバミ、大きく直立するカタバミの3種類が混生しているので、今後は、その辺の真偽も、のんびりと確証していけたらと思う。

また、このヤマトシジミは、雌雄によって翅の色合いが違うようで、オスの前翔表側は、薄い灰水色のような色合いで、メスの方は、黒茶っぽい色のようである。このメスの色合いが、種名にシジミと入る由縁と思われる。オスの色合いも、十分、シジミ汁の薄い青色と被るような気がすると言いたがるのは、私ぐらいとしておこう。

今後、庭のカタバミを抜くときには、ヤマトシジミの幼虫を見つけたく、少し注意して観察してみようと思う。

ホシハラビロヘリカメムシ 幼虫 成虫

これも、昨晩の夜の庭のパトロール中に撮った写真である。

アメリカ産の野葡萄の葉の上に止まっていた茶色いカメムシ。比較的、直ぐに名前が判明。

ネットで検索した結果、ホシハラビロヘリカメムシとの事である。判別の決め手になったのは、成虫も幼虫も食べ物が、マメ科植物の汁という点だった。近くに、手をこまねいている葛(クズ)が有るし。ホシハラビロカメムシで間違い無いと思う。

マメ科植物が好きという事で、大豆農家には、被害が出るらしい。汁を吸われると、具体的にどんな被害が出るのか、そのうち調べてみようと思ったりした。

ちなみに、このカメムシを紹介している記事の中に、臭いカメムシでないとの紹介があった。大雑把に緑のカメムシは、臭い種類が多く、茶色い種類は、それほどでも無いと書いてあった。

毛虫の毒棘の人体実験は、ちょっと遠慮するが、今後、カメムシの匂い実験は、自らやってみようかなと思った。


2020年3月8日追記

カメムシのアルバムを整理していたら、このカメムシの幼虫と思われる写真を発見したので、ここで紹介しておくことにする。

撮影年月日は昨年の9月1日。