リンゴドクガ

昨夜、久し振りに懐中電灯を片手に、我家の庭の夜間パトロールをしてみた。

最近、我家の庭の生態系のバランスが取れているのか、何かが異常繁殖してる?とかは、感じないし、小さな昆虫達にとっては、捕食者達の数が増えているのか、あまり出くわさなくなってきている気がするが、昨夜のパトロールでは、数種類の昆虫や小さな生き物を見つける事ができた。

雨上がりのモミジの木に1匹だけくっ付いていたのが、この蛾の幼虫。

リンゴドクガの幼虫。我家の庭では、ごくたまに見かける。大抵は、単独で1匹見つかるだけで、今回もそう。

そして、ドクガと呼ばれてるけど、毒は無いらしい。写真では、下の方が頭になるが、頭の方にある黒いラインは、興奮するともう少し太く押し出されて来るとの事である。カレハガの幼虫とかと同じ形態かな。

また、尾の方から2節目に、極小の粒が見てとれるが、これが、腺状物という器官で、興奮すると膨らみ、何か敵に不快な物質を出すところらしい。確かに、カレハガの幼虫も観察しようと捕まえた直後、尾の方に、オレンジのポチッとしたものが現れたのを覚えている。

このリンゴドクガの幼虫は、広く広葉樹の葉なら、結構何でも餌にできるタイプなのではと思うので、個別に樹木の名前をここであげることは控える。

毒が無いのにドクガと呼ばれ、人間から忌み嫌われる。人間だったら、人権問題だよね。虫達も、正しい名前で分類される日が来ること、もしくは正しい知識で接せられる日が来る事を願って、この投稿を締めくくる。

モンキチョウ

先週末、出かけようと庭先に出た時に、この黄色いチョウを発見。

発見って言っても、昔から多分何千回と視界には入ってきていたであろう蝶。この歳になって初めて、少し詳しい生態を学んでみようと思った次第。本日は、私とモンキチョウにとっては、記念すべき日なのかもしれない。

この蝶は、年2回発生するらしい。シロツメクサ等のマメ科の草を食べ幼虫は育つらしい。この写真に収めた蝶も、庭の駐車スペースにしぶとく生えているシロツメクサの中で育ち上がったのかもしれない。開けた明るい場所に居る蝶のようである。

翅を広げた時の写真を撮りたかったが、警戒心が強く、じっとしてくれることが無く飛び回るため、こんな写真しか撮れなかった。

クワゴマダラヒトリ

庭で撮った写真のうち、マイマイガの幼虫だと思い写真に収めていたものが、マイマイガの幼虫では無く、クワゴマダラヒトリの幼虫であろうと思うに至ったので、ここにクワゴマダラヒトリの簡単な特徴とその写真をアップしておくことにする。

写真は、6月1日に撮られたもの。幼虫が食べているのはキクイモの葉。

さて、このクワゴマダラヒトリの幼虫は、かなり広く多種の樹木や草本を餌に選べるらしい。ゆえに、栗やミカンの果樹園等では、厄介な毛虫に思われているはず。

ただ、成虫が産卵に選ぶ樹木は、カラスサンショウ、ニセアカシア、アカメガシワ他、数種類に限定されているようである。ゆえに、食害対策としては、被対策場所の近くに、これらの樹木を生やさない事かもしれない。

我家の発生源(今シーズン、見かけた幼虫は1匹だけだが)は、勝手に生えて来るアカメガシワなのかな。

私が、マイマイ蛾の中齢幼虫とこのクワゴマダラヒトリの終齢幼虫とを混同した様に、幼虫の成長ステージによっては、結構雰囲気が似ていると思う。しかし、マイマイガの幼虫の方は、終齢になると10センチを超える様なかなり大型の幼虫になり、色も灰色が強く(身体の成長の分、毛束と毛束との間が空き、地肌の色が強調されるようになったのかな?)少し雰囲気が変わる。

以上。