アカタテハ  幼虫

昨日、子供達と近所の里山を散策。

所々に生えているカラムシと思しき植物の葉が、クルッと丸められて白い葉裏の目立つ状態の葉が結構目に入る。

手繰り寄せて、幾つか開けてみることにする。

無造作に開けた一発目の葉からは、なんかしらの幼虫が勢いよく暴れながら飛び出してきた。あまりの勢いにこちらもたじろぎ、確認する間も無く草叢へと落下していった。

二発目の葉は、不発……慎重に恐る恐る開けるが何も居ず。続いて三発目の葉からは、凄く小さくて細い薄緑の幼虫が現れた。ただ、あまりにも若齢で種の特定が難しそうだったので、写真にも撮らなかった。

そして、四発目の葉から以下の幼虫が現れた。

直ぐに、タテハチョウの仲間の幼虫っぽい気はしたが、帰宅後に調べたところ、カラムシやイラクサやヤブマオ等のイラクサ科の植物の葉を綴って生活していて上の写真のような雰囲気の幼虫は、アカタテハの幼虫だろうという結論に至った。

そして、アカタテハという蝶は、夏から秋にかけて目立ち始める蝶とのことである。

因みに、昨日も近所の里山の散策中に大きめのオレンジ色の蝶に出会う度に、娘に網で捕獲する指令を出すが逃げられっぱなしだった。その中に、おそらくこのアカタテハの成虫も混じっていたに違いない。

因みに、近所では、ヨモギの葉を同じように綴ってその中で幼虫が育ち上がってくるヒメアカタテハという近似種も見かけるが、このアカタテハの幼虫の巣の方が、ヒメアカタテハの巣より、沢山目に付いた印象を持った。(もちろん、その日のカラムシにあった巣が全部アカタテハのものとは限らないが……)

キマダラセセリ 成虫 幼虫

本日、車で10分ぐらいの距離にある近隣の里山で見かけて、写真に撮っていた。

過去に一度だけ出会い、不鮮明な写真しか撮れていなかった蝶だと直ぐに分かった。

今度は、逃げずにジッとしてくれていたお陰で、ピントの合った写真を撮ることが出来た。

名前はキマダラセセリ。家の近所でよく見かけるイチモンジセセリオオチャバネセセリと比べると、全然数が少ないように私は感じる。

幼虫の食草は、ススキやクサヨシ等イネ科植物全般との事である。

最後に、翅を拡げた姿を捉えることができた写真をアップして投稿を締め括ることにする。

——————————————————————————————————

追記

同じ本日撮った写真の中に、キマダラセセリの幼虫かな?と思える写真があったので投稿してみる。

大きさは、3センチぐらいであった。

コガネムシ

数日前に近隣の小川沿いの土手道を散歩している時に発見。この一画には、少し群れていた模様。

一瞬見ただけで、よく見かけるアオドウガネではなく、正真正銘のコガネムシだと分かった。

写真はヤブの中で撮ったものが殆どなので、所々に輝きのある金属光沢を見て取れるだけだが、照度の高い場所で見ると、本当に鏡の如くツルツルの金属光沢を見せてくれて、人間の目を楽しませてくれる昆虫である。

なのに、なのに、いざネット上で、コガネムシを検索したら、害虫として防除の観点からのコガネムシの記事のオンパレードであった。

人間との関わりの中で、幼虫が根を、成虫が葉を、食害する害の面ばかりがネット上に浮かび上がり、コガネムシの美しい面を紹介する記事はかき消されてしまっている。

そして悲しいのは、大量に発生したコガネムシを一時的に退治する事だけを考えている事である。重要なのは、もしコガネムシが害虫になるんだったら、コガネムシの天敵が生まれるような生態系を考えてみる事に時間を費やし始めた方が人類の将来のためだと思う。

その証拠という訳ではないが、私が暮らすような身近に自然を感じられるエリアでは、コガネムシって沢山生息しているようには思わない。同じ、スジコガネ亜科の似たようなコガネムシ類の多くや、ハナムグリ亜科の似た感じの甲虫達の多くと比べて、個人的には、コガネムシは、結構レアな甲虫に入るのではと感じる。

また、緑色っぽくて似たような形の甲虫は、全部コガネムシ、もしくはカナブンと認識されている事も、コガネムシへの最近のネット上での偏った検索結果に現れてしまうんだと思う。

コガネムシ……艶艶の金属光沢を持った綺麗な甲虫である。

最後に、少し赤みがかった色彩のコガネムシの写真を貼り付けておく。緑色の個体が殆どの中、ポツッとこの色彩のものも居た。どういう法則で誕生してきているんだろうか。