シロヘリクチブトカメムシ(つくば市南部)幼虫 成虫

本日、お昼休み時に車を停めた辺りを散策。

こんな見たことない少し大型(1,5センチ弱)のカメムシを発見。写真に収めた。

このカメムシを調べていて、このカメムシの特性で興味を持ったのは、肉食性のカメムシという所である。多分、肉食性のカメムシに意識の中で出会ったのは初めてかと思う。

南方系のカメムシらしく、10年ぐらい前のネット記事では、近畿地方まで生息域が拡大して来ているみたいな記事を見つけたが、2019年の現在、明らかにもっと北の私の暮らす茨城県南部には生息しているね。

さてさて、本日散歩した場所は、今回初めてでは無く、少し前にも訪れていたのだが、本日もそうだったが、ある不思議に感じた現象を目撃していた。

それは、本日はハグロハバチの幼虫であったが、明らかに蛾の幼虫と思われるものが、まさに文字通りペッシャンコになり乾燥してるものを、数匹目撃していた。もうちょっと表現を付け加えるなら、まさにアイロンがけしたかのごとくペシャンコに潰れている感じである。

ここで繋がった。あれらの幼虫のペシャンコ死体は、このシロヘリクチブトカメムシの成虫や幼虫に吸汁された後の顛末の姿であると。

このシロヘリクチブトカメムシの食性を利用して、キャベツなどに付く幼虫の防除のために、天敵として、このシロヘリクチブトカメムシを敢えて使う研究も、おそらく進められて居るんだと思う………ビジネスチャンスの匂いも感じる。

最後に、同じ場所の少し離れた場所に群れていたシロヘリクチブトカメムシの幼虫と思われる写真を投稿しておく。

幼虫は、かなり大きい印象を持った。


2020年10月24日追記

最初の投稿からほぼ1年。

シロヘリクチブトカメムシの生息場所として私が知っているエリアを訪れると、幼虫・成虫問わずそれなりの数の個体を目撃する事ができた。

何枚か写真を撮っているので、以下にアップしてみる。

上の写真は、まさにナカグロクチバの幼虫を吸汁中である。(10月13日撮影)

以下に幼虫のステージの写真を。

こちらも、幼虫のステージであるが、自らの身体より大きいハエを吸汁中である。(10月7日撮影)

以下に、更に、小さいステージの幼虫の写真を。(10月5日と10月1日に撮影)

ヒメジュウジナガカメムシ 幼虫 成虫

こないだの土曜日、前日の集中豪雨で近所の小川が氾濫したとの情報があったので、直ぐ側なので、少し様子を見に行って見ることにした。

小川は確かに氾濫して、隣接する田んぼに水が流れ込んでいた。帰りに、少し安全な場所で、長男と一緒に虫探し。

最近、色々な場所で時々見るオレンジと黒のカメムシを見つけ、写真に収めた。

ヒメジュウジナガカメムシという種類だと思う。似た種類に少し大きめで、上翅の紋様が少し大きめのジュウジナガカメムシという種類もいるとの事で有る。

どちらの種も、食するものは、ガガイモ科の植物というのだが、今回、家の近所で見つけた場所で、どれがガガイモ科の植物なのか、私の現在の知識では、ちょっと見当が付かなかった。

ちなみに、近隣の市で見つけたヒメジュウジナガカメムシの写真もアップしておくが、この個体が乗っている大きな葉っぱの植物は、ガガイモというのかなぁとも思う。


2020年3月8日追記

カメムシの写真を集めたカメムシの写真フォルダを見返していたら、このヒメジュウジナガカメムシの幼虫と思われる写真を見つけたので投稿してみることにする。

撮影年月日は、昨年の8月10日。

マルカメムシ

先程、近所の小学校にグランドの状態を確認するために行ったついでに、校庭の片隅にいる虫達を探す。

こんなのも目に飛び込んできた。

写真は拡大してしまったので、イメージが掴みにくいと思うが、サイズは1センチにも満たない。

名前は、マルカメムシ。基本的に、マメ科の植物を食草としているらしく、我が家の近辺では、大概は、葛を食草としていると思われる。

さて、このマルカメムシを調べていて面白い事実を知ったのだが、このマルカメムシは、雌が卵を産む時に一緒に、自らの腸内共生菌の詰まったカプセルみたいな物も、卵の近くに産み、孵化した幼虫は、まずその腸内共生菌の詰まったカプセルみたいなものを吸汁しないと、その後の生存率がガクッと落ちてしまうとの事で有る。

そして、面白い実験は、マルカメムシは、大豆の害虫にもなりうる、近縁種のタイワンマルカメムシは、大豆の害虫に殆どならないという習性を利用して、この2種が産卵と共に出す腸内共生菌のカプセルを入れ替えて、それぞれの幼虫に吸汁させて成長させると、今まで大豆で育つことが出来なかったタイワンマルカメムシが、大豆で生育繁殖出来るようになり、一方、マルカメムシが大豆を消化利用出来なくなり、ガクッと生存率が落ちるという事が分かったとの事で有る。

この面白い視点の研究結果から、先ず、学ばなければいけないのは、こうした昆虫達の栄枯盛衰には、各昆虫達の腸内細菌が少なからず影響しているのではという事である。また、殆どの昆虫で、何らかの形で、この腸内細菌の受け渡しを行ってるとも想像してみたくなる。何でも遺伝子レベルという訳でもなさそうである。

そして、人類が誕生するより以前より、草食の昆虫達と植物との間では、食べる食べられまいの目に見えないお互いの進化のせめぎ合いが行われて来たんだと考えられる。人間には見えてないだけである。

この昆虫達の腸内細菌の研究は、今後の未来を大きく変えて行く気がするなぁ〜。