エゾノギシギシ

数年前までは、ギシギシもスイバも区別出来ないでいたが、ちょうど花が咲き始めた今時分の季節には、遠目に眺めるだけで、ある程度の区別が出来るようになってきた。

そして、昨年ぐらいから、ギシギシにも外来種をメインに数種類が存在している事を学び、実際の自然下で狭い範囲に、それらが共存している現場に気づき始めた。

以下は、そのギシギシの一つ。

株元の方の葉を切取って写した写真を以下に。

上の1枚目の写真で見て取れるように、赤みを帯びた粒があるのは、エゾノギシギシの特徴である。また、2枚目の写真で分かるように、葉幅があるのも、エゾノギシギシの特徴である。この広目の葉幅の特徴から、別名で、ヒロハギシギシとも呼ばれている。また、葉裏のチェックはしなかったが、葉裏の葉脈に毛が生えているとの事である。

本来は、ヨーロッパ原産の植物で、明治時代の1909年に北海道で初確認されたとの事である。それから113年が過ぎた………どうやって、この地まで辿り着いて来たのであろう?

また、直ぐ近くには、別種と思えるギシギシ達も混生している。ギシギシの類は、容易に交雑すると言われているが、上の写真の個体は、交雑している個体なのであろうか?

ギシギシの類に関しては、観察には事欠かない。近隣の自然下でも、ちょっとした自然下でも、容易に目にする植物だからである。

今後の楽しみが、また一つ増えた。

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2022年5月9日追記

もうちょっと花が成長してエゾノギシギシの特徴が見易い写真が撮れたと思うので、投稿してみる。

ちなみに上部の葉は細く見えるが、株元に近い下の方の葉は、色々なギシギシの中では、幅が広い方であり、ヒロハギシギシの別名があるのが頷ける。

スイバ

本日の昼休み時に、少し時間があったので、散歩がてらに道端の植物を注意深く観察しながら歩いてみた。

本日のテーマは、スイバとギシギシの違いを見分けれるようになる事であった。

そして、30分ぐらいの散歩で、ギシギシと思える植物に無数に出くわした。そんな散歩中に、少し遠目に鮮やかな赤色が目立つ植物があったので、近寄って写真に撮ってみた。

以下が、その写真。

なんとなくスイバって、これじゃないのかなとの予感はしたのだが、普通なら、この後、別の場所で、撮った写真の照合が始まる。

しかし、今日は、私にしては冴えがあって、現場でこのスイバと思われる葉の先端を少しだけちぎり、口に入れて噛んでみようとの発想が生まれたのだった。

では、味は?…………酸っぱい……。レモンのような顔をしかめるような酸味では無いが、未体験の刺のない酸味をハッキリと感じる。

おそらくこのロゼットの植物は、スイバで合っているんだと思う。ただ、ギシギシ100株に対して、スイバ1株ぐらいの比率で圧倒的にギシギシが優占種になっている。

そして、この上の植物がギシギシではない事を証明するためにも、同じサイズの小さめのギシギシを捜してみた。

以下が同じサイズのギシギシの写真。

ギシギシとスイバを見比べると、明らかにスイバの葉の方が表面がツルツルしていて、葉の端の波打ち感が少ない。そして、スイバの方が、葉脈の赤みが全然強い。ギシギシの方は、葉脈が赤くなっているのは皆無に近く、せいぜい黄白色である。

因みに、ギシギシの葉をちぎって味わってみたのだが、全然酸味は感じない。それと、小片を食べるだけだと、決して不味くない。小さい葉っぱは、ベイビーリーフで行けるんじゃないかなとも思ってしまう。ただ、大きい葉っぱは、繊維感が口に残るし、軽いエグ味も感じる。

本日は、私的にはスイバとギシギシの区別が付くようになった記念すべき1日となった。