キクセダカモクメ 成虫 Cucullia kurilullia kurilullia (Bryk, 1942)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長20ミリぐらい。

正面からの写真をもう一枚。

頭部の方の形状が目に付くが、蛾には、このような形状を持つ種もおり、一般的に種名にセダカ(背高?)が付いてる場合が多い気がする。

本種も、それに倣い、種名は、キクセダカモクメだと思われる。ヤガ科に属する蛾である。

そして、初めて目にする蛾でもあった。一瞬、近隣のノゲシの仲間でよく幼虫を見かけるホソバセダカモクメの成虫かと思ったが、キクセダカモクメの方に全然似ているので、本種は、キクセダカモクメで合っていると思われる。

さて、幼虫(キクセダカモクメ)の食草はと言うと、キク科の植物とのことだが、過去にセイタカアワダチソウを食べているのを見たことがある。ちなみに、少し似ているホソバセダカモクメは、幼虫のステージでは、色合いのパターン的に、本種の幼虫とより似ている気がするのだが、ホソバセダカモクメの幼虫の方は、夏から秋にかけて、ノゲシに群がっているのをよく見かける。

では、本種、キクセダカモクメの生息分布はと言うと、国内は、北は北海道から、南は対馬含む九州まで。海外の生息分布は、ちょっと調べただけでは掴めなかった。

最後に、都道府県が独自に定めるレッドデータでは、香川県が絶滅危惧種Ⅱ類に指定しているようである。

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