キランソウ  (つくば市中部)

先週の木曜日に撮っていた写真の植物の投稿をする。

少し前より、少し薄暗い林内の地面に濃い緑色をしたフワフワした起毛感のあるロゼットがある事に、少し前から気が付いていた。

そして、先週の木曜日に見たところ、花が咲いているではないか。早速、ネット上で調べたところ、キランソウという名前だと分かった。

別名、地獄の釜の蓋。花が咲くと華やかになるが、花がない時のロゼットは、私も少しおどろおどろしい印象を抱いていた。地中からなんかモクモクと濃い緑の物体が溢れ出してきたみたいなイメージだった。とにかく、ペタッと地面にへばり付くような姿に蓋の形容は合っていると感じる。

そして、名前の由来には、諸説あるが、その一つに、着物の生地の織物のパターンから来ているという説もある。昔からモミジの金蘭なる園芸種を知っており、金蘭って何だと疑問に思っていたのだが、今回のキランソウとの出会いをキッカケに、金蘭なる言葉も初めて調べてみた。

金蘭とは、着物に使う金銀の刺繍の入った煌びやかな紋様の織物との事であった。

私的感想であるが、モミジの金蘭も、このキランソウも、どうも金蘭というタイプの織物とは、明快に結びつく気はしない。

もう一つの説は、キが紫の古語であり、蘭が藍色の事であり、合わせてキランソウとなったというものである。

こちらの説の方が、私的にはしっくり来るかな。