モンシロナガカメムシ

昨晩、我家の外灯下に来ていたカメムシの仲間である。

大きさは、8ミリぐらいだった。胸部の撫で肩感からナガカメムシの仲間であろうと個人的に踏んだが、それは正解であった。似た種が数種いるが、モンシロナガカメムシという種であると思われる。

さて、このモンシロナガカメムシは、翅が小さいため飛べないと書いてある情報があった。確かに、このカメムシを地面で見かけた時に、決して飛翔しようとはせずに、歩いて逃げようとするばかりであった。同じ日に、ツマキヘリカメムシと思しきカメムシも、同じ行動パターンを取っていた。

最近、気がついて来たのは、昆虫の飛べるか飛べないかの能力のチェックは、重要かということである。飛べないと、自ずと行動範囲が狭くなり、地域毎の固有種的特徴が形成されやすいのではと考えている。

そして、この個体群毎の形質的差異を作ったであろう過去の地形的特徴を読み解く鍵のひとつに、昆虫の個体群毎の微妙な形質的差異を調べることが繋がると、私は最近思うようになった。

虫観察が、楽しくなって来た。

チャイロホソヒラタカミキリ

先ほど、我家の外灯下に来ていたカミキリムシである。

なんか初めて見るカミキリムシの気がする。

大きさは、体長13ミリぐらいだったと思う。丸みのある胸部に、脚の膨らみのある腿部を特徴として調べてみたところ、チャイロホソヒラタカミキリというカミキリムシだと分かった。

このカミキリムシは、コナラやカシワやミズナラといった広葉樹(クヌギもオッケーなんだと思う)の乾燥したホダ場でよく見られるカミキリとのことである。お隣さんが薪ストーブ用に乾かしているホダ木の中で育ったのかなとも推測してみたい。

さて、このチャイロホソヒラタカミキリは、元々はクビアカルリヒラタカミキリという名であったらしく、どおりで、胸部が赤く、上翅に深緑の光沢のある個体の写真を、ネット上で沢山見ることができる。

ただ、私が見たような上のような色合いの個体の方が、基本種という事になり、チャイロホソヒラタカミキリと名前が変わったとのことである。

キボシアツバ 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

雰囲気がヤガ科のアツバの仲間を醸し出しているので、ネット上の図鑑的なページを拝見させて頂き、アツバの仲間を片っ端から当たるが、巡り会わず。

こうなったら、“翅先がかぎ状の蛾“で検索するも現れず、それなら、“翅先がかぎ状のアツバ“で如何だと検索すると、奇跡的に瓜二つの蛾の写真を幾つか見つけることができた。

名前は、キボシアツバ。大きさは、私が見たものは、前翅長1センチ弱ぐらいだったと思う。

幼虫の食草は、クズやヤブマメとの事であるが、どちらも近隣近所で猛威を振るっている強健な植物である。

この食草となる植物の一般さからすると、このキボシアツバの数は少なめな気がする。私は、初めて出会った。

ところで、この蛾のかぎ状になった翅先から伸びる流線型の外縁のラインといい、金色(黄色?)の頭部や横筋、それに対となる二つの紋が良い感じのアクセントとなり、フォルム的にも色彩デザイン的にも、私的にはクールなかっこいい蛾に感じる。

同じ科や亜科でも、種類によって微妙に違う蛾のフォルム、どのような目的で変化や進化して来たのだろう?最近は、そういうのも気になり始めた。