キタオオクサカゲロウ?

この大きなクサカゲロウは、最近見かけた。この昆虫の一番心に残る印象としては、その大きさである。

これまで見てきた似たような種よりは、ぐんとデカい気がする。

翅先まで入れると3センチぐらいある。候補に挙がったのは、オオクサカゲロウ属のオオクサカゲロウとキタオオクサカゲロウであるが、オオクサカゲロウの写真はどれも、身体の真ん中に黄色い縦線が見て取れる。上の写真の個体には、見て取れない。

そうすると、キタオオクサカゲロウなのかなと考えた。

発見場所は、結構人工物の多い場所であったが、ユラユラとゆったり飛んでいた。

ヨコヅナサシガメ 幼虫

仕事のお昼休みに散歩していたら、散歩道の枯れた木の洞の近くの幹肌に、数匹の昆虫の幼虫らしきものを発見。

遠目に、てんとう虫の幼虫にしては大きいなとは思っていたが、近づいてみて、サシガメの幼虫と分かった。そして、見たことない気がしたのと、その大きさが気になった。この辺りで見かけるサシガメの幼虫にしては、終齢と言えど大きいと思った。

その大きさと紋様に対する前知識から、外来種であるヨコヅナサシガメが臭いのではと推測してみたが、正しい推測であったみたいである。

ヨコヅナサシガメ……昭和初期には、外国からの荷物に紛れて来たのか、九州地方では確認されており、1990年代には、関東でも見かけるようになったとのことである。

現在のところ、関東以北では、それほど確認の報告が無いようである。

この事からも、南方系の外来種の気もするが、ヒロヘリアオイラガの天敵として知られており、実際にヒロヘリアオイラガの幼虫をかなり吸汁して減らすようである。

ヒロヘリアオイラガ自体も南の方から広まって来ている外来の蛾であり、葉の食害及び、刺されるとかなり痛い毒針を幼虫が持っている事から、ヒロヘリアオイラガの幼虫が減ることは、個人的に悪くないと思う。

さて、このヨコヅナサシガメは、6月7月に大きな木の洞に産卵し、幼虫は来春に向けて、集団でその洞の中で成長してゆくようである。本日、見かけた幼虫達も危険を察すると、洞の中や樹皮の間へと隠れていった。

サシガメ類を見ていると、蛾の幼虫に限らず、色々な昆虫を吸汁捕食している瞬間を目撃するが、サシガメがいるから他の小昆虫達が減ったり、逆にサシガメだけが沢山いるといったアンバランスを、近隣の自然下で感じたことはない。

ヨコヅナサシガメの確実な繁殖場所を見つけたので、今後、ちょっと時間がある時などに、このヨコヅナサシガメの生態や動向を観察して行ってみようと思う。

シロスジヒゲナガハナバチ

この長い触角が目立つハナバチも、たまに飛翔しているのを見かけるが、今回は、静止したところをなんとか写真に撮ることが出来た。

体長は、触角を除いた体長で1センチぐらいだった。名前は、シロスジヒゲナガハナバチかと推測している。

凄くかなり似た種に、ニッポンヒゲナガハナバチという種が居るが、2種の違いは、前翅の肘室が3つに分かれているのが、ニッポンヒゲナガハナバチで、2つに分かれているのが、シロスジヒゲナガハナバチと言われている。

自分が撮った写真を見ると、紛らわしくはあるが、肘室は、2つに分かれているように見える。

春先にしか見られないハチで、幼虫は土中で、親からもらう蜜団子を食べて育つとのことである。

ちなみに、メスの触角は短いようである。