シロテンツマキリアツバ 成虫

本年、9月30日に近隣で写真に撮っていた蛾の名前が判明(?)したので、忘却の中に埋もれないうちに投稿しておこうと思う。

前翅長15ミリぐらいだったと覚えている。写真でも分かる通り、とにかく長い嘴が特徴である。

調べたところ、シロテンツマキリアツバではないかなと思う。

ネット上で見られるシロテンツマキリアツバの画像は、どれも全開張の写真が多いので、私の撮った翅を閉じた状態を斜め上部から写した写真とは随分印象が違うが、上の写真の個体は、シロテンツマキリアツバだと思う。

さて、幼虫の食草はと言うと、ゴンズイの葉等を食すとのことだが、発見した場所は開けた水田地帯の中を流れる小川沿いであった。もしかしたらゴンズイが生えてそうな樹木エリアまでは、数百メートルはあると思われる。

このことからも、蛾が結構な距離を移動しているのが推測出来る。似たようなケースにはよく出くわすとも言っておこうと思う。

キミャクヨトウ 成虫

昨日、仕事中に、地面に蛾らしき物体を発見。すかさず、スマホを取り出し写真に撮る。

自分が踏んづけてしまった可能性も有るが、潰れて体液が染み出してしまっている。

大きさは、似た感じの筋紋様のある定番のスジキリヨトウに比べると大きめで、前翅長で20ミリちょっとぐらいはある。

名前は、調べたら、直ぐにキミャクヨトウという種に行き着いた。

幼虫の食草は、アマチャヅルやカラスウリとのことだが、確かに100メートルぐらい離れた雑木林には、それらの植物は繁茂している。

最近、寒くなったせいで、殆ど昆虫に出会う事がなくなり、めっきり私の投稿も減ったが、久しぶりの昆虫との遭遇であった。

お決まりのルーティンをこなす日々の仕事の中で、嬉しい1日となった。

アカザ

近隣の水田周りや畑周りでよく見かける植物なのだが、それがアカザなのかシロザなのか区別出来ないでいた。(一応、アカザはシロザの変種とも言われている。)

そして、シロザの花は白く、アカザの花は赤いというちょっと安易で私の中では信じていなかった情報があったのだが、ここのところ、近隣の水田周りを散歩している時に、茎も花穂も赤紫に変色した植物を頻繁に目にするようになり、これがアカザなのかと思うに至ったのである。

因みに、1ヶ月ちょっと前に、白い花穂を付ける同じような葉を持つ個体群を見ていたが、こちらをシロザと判断したいが、どうなのであろう。

因みに、目下、近隣の水田周りで見かけれる赤紫に変色した植物は、以下の植物である。

手前の方に、まだ花穂が赤ピンクになりきっていない個体も見えるが、蕾に赤い色が混じっているのは確実に見て取れる。

一方で、1ヶ月ぐらい前に目にした白い花穂の植物には、蕾に赤い部分は見て取れなかった記憶がある。

とにかく、このアカザもシロザも、とても紛らわしい植物であり、赤い粉が噴いているのがアカザで、白い粉が噴いているのがシロザという一般的な区別方法は、果たしてあてはまるのだろうかと、常々疑問に感じていた植物である。

しかし、花穂には白いのと熟すと赤くなるのと2種類あるのは自分の目で確かめており、また、それらの花期にズレがあることから、アカザとシロザに違いがあり、この花色での識別法は、当てにしようかなと思っている今日この頃である。

因みに、アカザもシロザも、ほうれん草のように食べれるようである。ほうれん草と同じくシュウ酸を含んでいるので、茹でてアク抜きする形で食べなければならないが、過去の戦争(太平洋戦争)下や直後の食糧難の際には、結構食べられていたようである。

また、大型化して、木質化した茎は、最高級の杖に加工されるようである。

ただ、そんなクールな杖も安易に持ち歩かない事をお勧めする。変な木刀みたいなものを持って歩き回っている人が居ると通報される可能性も無きにしも非ずの心に余裕の無い時代に突入しているかもしれない。