コミカンソウ

先日、道を歩いていたら、マメ科の複葉っぽい形状をした植物を発見。

なんだこれと思いながら、色々な角度から眺めてみた。そのうちの眺め方のひとつに、しゃがんで横から眺めるというのがあった。

すると、横に出た茎の下にビッシリと並ぶ茜色の小さな実が視界に入った。と、同時に、「あぁ、これがコミカンソウか。」と、一人頷き納得している自分が居た。

名前はコミカンソウ。東アジア、南アジアに広く分布するキントラノオ目コミカンソウ科に属する一年草である。決してマメ科ではないのである。

こうして、日本のコミカンソウも、史前帰化植物と考えられている。

私の中では、葉に斑の入っていないオオニシキソウが、もしかしたらコミカンソウなのではとの不安を抱いていたので、今回、ハッキリとオオニシキソウとは全然違うと確認出来たので、嬉しい1日であった。

極極極小粒の小(子)蜜柑に例えられた実の姿から、別名、狐の茶袋と言われているようであるが、キツネノチャブクロというネーミングも、ユーモアや洒落が感じられて、素敵だなと思う。

フユノハナワラビ

毎年、この不思議な植物を見かける場所があって、そろそろ現れる頃かなと思っていたら、今年も生えてきていた。

シダの仲間らしく、名前はフユノハナワラビ。

この時期に粒々の穂がニョキニョキと伸び始めて、このまま冬を越して春には枯れてしまうのである。こうしたサイクルを持つ植物を冬緑性の植物というようである。

一風変わった出で立ちの植物である。

ヒロハホウキギク

最近、近隣の休耕田を散策した時に見かけていた植物である。その休田には、ところどころポツリポツリと生えていた。

この手の背丈を高く伸ばし成長して綿毛の種子を飛ばすタイプのオオアレチノギクやダンドボロギクやヒメムカシヨモギの類だと思っていたが、近くで見ると、明らかな舌状花を持っている。それと、木質化した茎の色が、黒紫色というか濃い色である。

調べたところ、湿地を好むヒロハホウキギクであろうとの結論に至った。ヒロハホウキギクなのか同じく湿地環境を好む単なるホウキギクなのか迷ったが、迷いの理由はこの写真の個体の葉が細めに感じたからである。ただ、ホウキギクの葉は、もっとエッて言うぐらいに細いらしい。

同時に、よく冬場にタナゴ釣りとかに行った際に、この植物のパリパリに枯れた茎を掌とコンクリートの地面の間で転がし、更にパリパリに砕きながら暇をつぶす時の草だと思い出した。

確かに、この植物は、たまに沈水しちゃうような水辺には生えているが、乾いた台地の地区では見かけない気がする。

最後に、ヒロハホウキギクとの違いが分かるように、花を横から写した写真もアップして、この投稿を締め括ることにする。