キクモ

最近、近隣の休耕田を散策した時に視界に入ってきた植物である。

薄い黄緑色の独特の葉とピンク色っぽい小花が、辺りの景色の中では浮いていた。

調べたところ、キクモという植物である事が分かった。

ただ、キクモは、ペットショップとかで売られているあのフサフサした金魚藻という水草と同じだとの記事を読んだ。明らかに、上の写真のものとペットショップで売られている金魚藻と見た目が違う気がする。

この答えは、ネット上で調べていたら分かったのだが、このキクモという植物は、水中では、あのフサフサした形になり、花も咲かせないらしい。ただ地上で生育すると、ちょっとゴワゴワした葉になり、秋に花も咲かせるとのことであった。

こうなったら、今度この場所のキクモを少しちぎって来て、水中に沈めてみて、あのフサフサの金魚藻になるのか実験するしかないのかな。

最後に、大きな株になったキクモの写真をアップして、この投稿を締めくくることにする。因みに、キクモの上に絡み合っているツユクサのような茎の植物は、イボクサである。

アレチハナガサ

先日、近隣の耕作放棄された休田を散策した時に、この紫の小花を咲かせる高草が一株だけあった。辺りを見渡せる限り見渡すが、その一株だけである。

最初は、園芸植物が野に溢出したものかと想像したりしたが、調べていくうちに、アレチハナガサという南アメリカ原産の外来帰化種(多年草)である事が分かった。

1957年頃から日本への定着が確認されており、徐々に拡まって来ている植物であるが、まだ東北地方北部より北の地域には進出していないようである。

今回見つけた場所以外の近隣の他のどの場所で生育しているか、今後注目してみたいと思う。

キタキチョウ 成虫 卵

モンキチョウと同様によく見かける黄色い蝶である。

モンキチョウよりは少し小さく、翅の裏にモンキチョウの名の所以である紋は見て取れない。

モンキチョウと大きく違うのは、翅を広げている時に上から見ると、前翅・後翅共に端がハッキリ黒くなっている点である。モンキチョウも黒っぽくなるが、キタキチョウほど鮮明ではない。

元々は、キチョウと呼ばれていたが、南の地方に住んでいる系統と、北に住んでいる系統が別種に考えられるようになり、私達が住むような本州に見かけるキチョウは、キタキチョウと分類されたようである。

この蝶は、年に5、6回も誕生しているようで、成虫で越冬する蝶でもある。ゆえに、確かに春先のかなり早い時期から活動している記憶を私も持っている。家族に、「もう黄色い蝶が飛んでいたよ。」と、会話に上る蝶である。

印象として、幼虫で越冬していたモンキチョウが春に成虫になり活動を始めるシーズンになるとモンキチョウが目立つ気がするが、秋頃からは、明らかにキタキチョウも視界に入ってくるようになった印象がある。

そして、モンキチョウよりも警戒心が強いのか、スタミナがあるのか、なかなか飛翔を止めて静止してくれない蝶の印象も持っている。

幼虫の食草は、モンキチョウと同じく、マメ科の植物との事だが、先日もメドハギの小苗の周りをジックリと飛んでいるキタキチョウを目撃していた。

後日、そのメドハギを見たところ、そのキタキチョウが産んだと思われる卵が葉に幾つか付いていた。そちらの写真をアップして、この投稿を締め括ろうと思う。