オカトラノオ

6月の半ば辺りから7月の頭にかけて、この白い花帆を垂れ下げる中大型の植物を目にしていた。

と言っても、身近な自然を根気よく注意深く観察していないと、この白い大きな花穂を持つ植物には気が付かないはずである。

見過ごされてしまう理由は、近隣ではそもそも個体数が多くないのと、この植物が好む環境に生えるセイタカアワダチソウやクズといったいった大型の多年草の影に埋もれて、殆どその全形を人目に晒してくれている事がない事があると思う。

ただ、もしこの植物の群落みたいなものに遭遇したら、それなりの感慨をもたらしてくれて、毎年見てみたいとの気持ちを人に起こさせるのにと想像する。

名前は、オカトラノオ。

桜の園芸種にも、虎の尾(トラノオ)と名付けられたものは幾つかあるが、昔の人が虎を名前に使っている辺りで、昔は、もっと敬意を持って、愛でられていた植物なのかなと思いたくなる。

荒れ果てたクズやセイタカアワダチソウの草原から、救い出してあげたい日本の里山の景色や雰囲気にマッチしそうな植物の一つである。

アカネ

数日前に近隣で見かけ写真に撮っていた。

現場でふと偶然茎を触ったのだが、かなりのザラ付き感があった。

調べると直ぐにアカネという蔦植物に辿り着いた。特徴として、四角い断面の茎を持っているということだが、写真も拡大してみると確認できるのだが、茎は四角ぽかったのを覚えている。

さて、このアカネという多年生植物の根は染料の原料になるとの事である。赤色の一種である茜色も、このアカネという植物から出来上がる色を指してているとのことである。

そして、アカネという名前は、染料の原料になるこの植物の根が乾燥すると赤い事から来ているとの事である。

古来より、万葉集に含まれる和歌にも茜の単語はよく使われて来ていている事からも、今より遠い悠久の昔の時代の方が、人々に馴染のある植物であったのは間違いないはずである。

キクキンウワバ  幼虫

昨日、家の庭の草むしりをしていると時に出現。

比較的大きな緑色のイモムシ(毛虫)。正直、この緑色のイモムシの種名に辿り着くのは困難が予想されると感じたが、一応、掌に乗せて写真には撮ってみようと思った。

しかし、その時、この太めのイモムシが、シャクトリムシのスタイルで移動を始めたのであった。こうなってくると、シャクガの幼虫を当たれば良いのかと、俄然、種名特定へのモチベーションが上がったのだった。

そして、更にラッキーな事に、これまでの情報を元に、ネット検索をしていたところ、シャクトリムシのように移動するのは、シャクガの幼虫だけではないとの記事に出会したのであった。

あとは、とんとん拍子で種に辿り着くことができた。

名前は、ヤガ科のキクキンウワバ。

鮮やかな緑色の体表に黒点を散りばめ、疎に毛が生えている。身体は太めで、頭部の方が小さく窄まっている。そして、イメージとは違い、シャクトリムシのように動く。

とても可愛らしい蛾の幼虫である。

一応、キクキンウワバという名が付いているぐらいなので、幼虫は菊科の植物は食べれるのであろうと思う。ただ、我家の庭での発見場所は、シソ科のロシアンセージが咲き誇っているまさにその株元のイネ科雑草を除去していた時に、上から落ちてきたみたいな感じであった。上から降ってきたけど、キク科と言えば、厄介なハルジオンのロゼットが近くには結構あった。

果たして何を食べていたのであろう?