ミスジツマキリエダシャク  成虫

一昨日の土曜日に近隣の森林公園のような場所を散策していた時に、比較的広範囲で、この蛾を見かけた気がする。

サイズも中型で目に止まり易いし、シャクガの仲間である事から、葉裏に隠れて止まることもしないために、他の小さな蛾達より多く生息している印象に残ったのが真相だと思うが……以下のような開帳で4センチぐらいの蛾である。

名前は、ミスジツマキリエダシャクだと思う。とても色彩パターンが変異に富む蛾らしく、ネット上には様々な色合いのミスジツマキリエダシャクの写真が氾濫している。

私が、その日、10引匹以上のこのミスジツマキリエダシャクと思われる蛾と遭遇した中で、共通した特徴として認識できたのは、以下の点である。

✴️かなり薄い色合いの白茶色みたいなパターンがほとんどであった。

✴️後翅の外縁の波形が、目立つ。

✴️前翅両端が、丸みを帯びているわけでなく、2段回に折れている。

✴️頭部も含めてクチバシが、とんがって見える。

以上のような事柄のうち、後翅外縁の波形と、前翅両端のクキクキっと2段回になっている特徴から絞り込むと、ミスジツマキリエダシャクなのではと思われるのである。

さて、幼虫の食草は、杉などの針葉樹との事であるが、確かに、このミスジツマキリエダシャクが濃く棲息していた一帯には、杉やヒノキやサワラの古木が結構生えていたのを、ハッキリと覚えている。

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2021年4月4日追記

ちょうど1週間ぐらい前に、我家の外灯下に現れた蛾が、ミスジツマキリエダシャクかと思われるので、投稿してみる。開張サイズで、4センチぐらいありそうな蛾であった。

ホソオビコマルハキバガ (ホソオビマルハキバガ改め) 成虫 Meleonoma malacobyrsa (Meyrick, 1921) 

一昨日の土曜日の晩に家の外灯下に来ていた蛾である。

今回は、大きさはバッチリと記憶に留めてあるのだが、体長で1センチあるかないかの小さな蛾であった。

ハッキリと牙のようなものを、肉眼でも写真でも確認していたわけではなかったが、おそらくキバガの仲間なのであろうとの予測は付いていた。

そして、「黄色いキバガ」でネット検索すると、直ぐにホソオビマルハキバガという種が浮上してきた。

このホソオビマルハキバガの幼虫の食草はと言うと、紹介している投稿には出会えなかったな気がする。果たして、何なのであろう?

今後の私の課題のひとつが、また出来た。

ナガサキアゲハ 成虫

昨日、近所の親戚の家に立ち寄った際に、ちょっと庭というか敷地内を散策。

すると、ユラユラと大きな黒い蝶が飛んでいるのが視界に入った。そして、柑橘とは思えない常緑低木に産卵行動みたいな動きを見せ始めた。

ゆっくりと近付き、写真に撮った。

先程、撮った写真を見返していて気が付いた。小さい頃から、黒いアゲハチョウは虫捕りの定番だが、お馴染みのクロアゲハとは違うと。

ユラユラと飛んでいる時も、葉の上で静止した時も、黒いアゲハチョウって、こんなに大きかったけとの率直な感想は持っていたが、この黒い大きなアゲハチョウの名前は、ナガサキアゲハというらしい。

大きさ的には、モンキアゲハにオオゴマダラに匹敵する日本三大大きな蝶に選ばれている蝶のようである。

さて、このナガサキアゲハ……元々は南方の蝶で、江戸時代には、九州南部には生息していたらしいが、その後少しづつ北上し、2007年には茨城県南部で、2009年には栃木県で確認され、現在では宮城県辺りまで北上しているようである。

外見的特徴は、写真である程度掴めるが、補足するとアゲハチョウ特有の尾状突起というものがない蝶のようである。その特徴は、写真からも見て取れる。(擦れて無くなってしまったわけではない事を祈る。)