セマダラコガネ Anomala orientalis

先ほど、家の外灯下に集まって来ている昆虫を見に行ったら、地面を動く凄く小さな甲虫が目に入った。

写真は拡大してしまっていて、大きさを掴みづらいと思うが、体長1センチ程度の凄く小さなコガネムシだった。

名前は、セマダラコガネ。触角が目立ったので、最初はヒゲナガコガネ亜科を当たり、見つけれず、次にスジコガネ亜科を当たって、この種に行き着くことができた。

日本でも近年、幼虫の芝生への被害が注目され始めたが、このコガネムシは、意図せずに移入してしまったアメリカの地で、日本よりも遥かに害虫として認識されているようである。

因みに、セマダラコガネよりも少し前にアメリカ合衆国へと移入していたマメコガネは、アメリカではJapanese beatleと呼ばれており、本種セマダラコガネは、Oriental beatle、その後に移入してしまったアカビロードコガネが、Asiatic garden beatleと呼ばれ、この日本由来の3種は、その後も、アメリカでは、害虫として頭痛の種になっているようである。

おそらく、上の写真の個体も、我家の庭の芝生エリア生まれだと思うが、同じ芝生エリアから春先に、結構な数のアカビロードコガネが誕生してきたことを思い出すと、我家の庭での勢力は弱い気がする。

というか、初めて、この凄く小さなコガネムシの存在に気付いたというのが本当のところである。

オオトビモンアツバ  成虫

数日前に近隣の雑木林で見かけ、写真に撮っていた蛾の名前が分かった(?)ので、投稿する事にする。

ネット上の写真を照合する事により、一番似ていると思われる種が、オオトビモンアツバだったわけだが、色々な方の写真を見ていると、この蛾の色彩や紋様にかなりの変異があることが垣間見れた。

姿形以外に、この蛾の幼虫の食草が、イラクサ科のカラムシという生態も、種の同定に繋がりを持たせてくれた。というのも、この峨がいた辺りに、イラクサ科のカラムシと思われる植物が群生しているエリアがあるのである。

最後に、オオトビモンアツバと名前に付いているが、色々な方の投稿では前翅長 15ミリぐらいと記載されていることが多く、実際は大きな蛾では決してない。私が、現場で見た時には、もうちょっと微妙に大きい印象は持った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2021年9月25日追記

この投稿の上の写真の蛾が、ナミテンアツバではないかと思うようになった。

クロコガネ

数日前に、庭の芝生の上で息絶えてる個体を発見。

体長は、2センチ弱。黒い光沢のあるコガネムシ。

正直、あまり見ないコガネムシ。昨年より意識的に身近な自然界を観察するようになったが、初めて出会った気がする。

成虫は、ヤマグワ、コナラ、クヌギ、エノキ等に寄って来るとのことであり、幼虫は、各種植物の根を食すとの事である。

近似種に、オオクロコガネとコクロコガネがいるが、ネット上の写真で比較すると、どちらも本種クロコガネよりも光沢が無く褐色の要素も持っている気がする。

最後に、このクロコガネは、普通に見られる普通種との情報が大部分であったが、正直、私は近隣で、見かけたのは今回が初めてである。

この格差の原因が、何と関係しているのか、今後、見出せたらなと考える。