クロマルハナバチ

少し古い写真を整理していて、使えそうな写真を見つけたので、投稿してみる。

撮影年月日は、本年6月11日となっている。

仕事中に、路上で死んでいるのを発見。一瞬で写真に撮った。

全身、真っ黒なのかと思ったが、よく見るとお尻の方に黄色い部分が見て取れる。

この辺を考慮すると、在来のクロマルハナバチの働き蜂(女王蜂以外の雌蜂)なのではと類推した。クロマルハナバチの雄は、黄色と黒の縞模様がある。女王バチと働きバチは同じ紋様なので、女王蜂の可能性も無きにしも非ずだが、どうなのであろう。基本的に、女王蜂の方が大きいと推測できるが……

さて、個人的には、このクロマルハナバチという蜂の存在を初めて知ったのだが、ミツバチが減ってきた今、農家の間で、ミツバチに代わり受粉を効率的にするために、利用され始めている蜂という事実を知る事になった。

イチゴ農家やトマト農家がハウス栽培の際に、使用しているらしいが、意外と規制も設けられていることを知った。

今回、仕事先の路上で死んでいたこの蜂が、野生のものなのか、農家が飼っていたものが逸出したものなのか分からないが、ちょっと、クロマルハナバチという蜂の存在を知り、この蜂の動向に興味を抱くキッカケには大いに繋がった出会いとなった事は認める。

これを書き終えた辺りで、コマルハナバチという似た種類も存在する事を知ったが、今の時点では、クロマルハナバチということで投稿しておく。

カバキコマチグモ

少し日が経ってしまったのだが、6月29日の事。仕事の休憩時間に休憩場所に選んだ場所の近くを散歩していた時の事である。

ススキか何かの葉が折り畳まれて巻かれている箇所が有った。中に潜んでいる昆虫が落ちないように、慎重に開けてみた。慎重に開けたのには、理由があって、少し前に同じようなヨシアシの類の巻かれた葉を鼻唄混じりに開けた時に、想像以上に勢い良く中にいた昆虫(蛾の幼虫と思しきクネクネした動きだった)が飛び出して来て、まさに鼻歌どころじゃなく度肝を抜かれた記憶を持っていたからである。

そして、この日、突然の飛び出しも警戒予測しながら、慎重に葉を剥いた際に目に飛び込んで来たのは、蛾の幼虫ではなく、蜘蛛と思しき昆虫であった。

名前は、直ぐにカバキコマチグモと判明。大きさは、大きい印象を抱いたが、脚を除く体長で、15ミリぐらいあったと思う。

一向に逃げる気配を見せないので、何枚か写真を撮ることができたが、写真を見て一番印象に残ったのは、矢張りおどろおどろしい牙であった。正直、蜘蛛って、こんなに立派な牙を持っていたかなと思った。

そして、この牙の役割に繋がる事実を知る事になるのだが、一応、このカバキコマチグモは、在来種の中では一番強い毒を持つ蜘蛛との事であった。

毒の成分は、幾つかのタンパク質からなる神経毒のようだが、含まれる物質の中に痛みを増幅させる成分も入っているらしく、噛まれてしまうと結構痛みが長引くようである。そして、確かに、このカバキコマチグモに噛まれないように注意してくださいとの自治体の警告のページも、ネット上で沢山ヒットしてきた。

確かに噛まれたくない蜘蛛であるが、ススキの草刈り等をした際に、束ねたススキを半袖で脇に抱えた時に、噛まれそうな予感もする。今のところ、噛まれた思い出はない。

最後に、このカバキコマチグモの雌は、巣の中で、生まれてきた何百という子供達に我が身を食べさせ、最終的には絶命してしてしまう習性を持っているとの事である。

他の生物に食われまいとあらゆる抵抗をするであろうカバキコマチグモが、我が子達が体液を吸う事には抵抗をしないのは、昆虫にも母性に繋がる本能があるという事なのかなぁ〜。

チャノコカクモンハマキ  成虫

今シーズン今のところ、この体長1センチ程度の小さな蛾を一番見かけたのは、6月の終わりから7月の頭にかけてなのではないだろうか。

そして、同時に気がついた事は、発生場所に偏りがなく、色々なロケーションで見かける事ができるという事である。

最初のうちは、見かけたシーズンやロケーションによって、それぞれ違う種類なのではと考えていた(理由の一つは、紋様にバラツキがあるため)のだが、ここに来て、見かけている殆どの個体は、チャノコカクモンハマキであろうと思っても良いのではと薄々感じ始めていた。

それと、同時にチャノコカクモンハマキの事を調べ始めたら、お茶を筆頭に各種農作物に被害を与える害虫の一面を強く持つ蛾であることを知った。

お茶の産地では、古くから対策が講じられて来た蛾であり、近年は薬剤に抵抗を付けてきたためにフェロモントラップが使われるようになったり、交信撹乱剤なるちょっとちゃんと調べないと答えられないような防除法が効果があると言われたりしていた。

このチャノコカクモンハマキ……成虫の寿命は7日程度で、年に4、5回発生。

茶の葉以外にも様々な果実等に被害を及ぼすみたいだが、私が最近、このチャノコカクモンハマキを濃く見たロケーションには茶の仲間というか椿か山茶花がよくあった事を考えると、茶の仲間であるツバキの仲間も好んでいるのかなとは推測できる。

日本人とお茶って、切っても切れない関係があると思う。もうちょっと、万人に動向を注目されても良い小さな蛾の気はするが、誰も、注目していなのが現実であろう。