ササグモ

数日前に、近隣の草はらで写真に撮っていた蜘蛛である。

基本的に、蜘蛛は種によっては紋様の変異も大きく、種を同定するのに難しさを感じていてスルーすることが多いのだが、この日、この蜘蛛の写真は撮っていた。

そして、意外と簡単に種が判明した。名前は、ササグモというらしい。

また、この写真の個体は、雄である事が分かった。雌の方は、頭部よりも腹部の方が大くて、結果、腹部背側の紋様が目立つ感じである。

この蜘蛛は巣を張らずに、葉の上を歩き廻り、かなりの敏捷な動きで、小昆虫を捉えてくれるようである。

この習性から、農業害虫退治には使えそうな蜘蛛である。実際に、過去に導入した例が、日本にもあるとウキペディアには書かれていた。

今後、この蜘蛛がいる環境下では、どんな小さな生態系が維持されているのか、ちょこちょこ観察していこうと思った。

ジャノメチョウ 成虫

ちょうど6月の終わりから7月の半ばにかけて、この蝶を見かける。

雑木林に隣接する開けた草はらとかで見かける。

飛んでいる時は、かなり黒く見える。まぁ、実際、黒に近い焦茶色の蝶であるが……

名前はジャノメチョウ。この色が濃いのは雄であり、雌は、ひとまわり大きくて少し薄い色をしているようである。

このジャノメチョウのジャノメ(蛇の目)に当たる紋が、写真の個体は上翅に一個しか見えないがおそらく後翅で隠されていて見えてないだけかなと思われる。ただ、後翅にあるはずの二つの小さな紋が見えない気がする。この場所で、写真に撮った個体では、どの個体も後翅に蛇目紋らしきものは見えない気がする。この辺りの差異が、地域変異によるものなのか少し気になる。

さて、幼虫の食草はススキを筆頭にした幾つかのイネ科植物との事である。

そして、最後に各都道府県毎のレッドリストの観点から、このジャノメチョウを眺めてみると、絶滅危惧Ⅱ類に指定している県が3県、準絶滅危惧種に指定している県が3県。東京都などは、絶滅を宣言している………流石に絶滅はないだろうと思うが。

そして、この事実を知ってから、このジャノメチョウとのここ数年の出会いを思い出してみると、確かに、この時期に、今回と同じようなシチュエーションの場所で、ひらひらと飛んでいるのを、この場所以外思い出せない自分が居ることに気が付いた。

今後は、家の直ぐそばでも、このジャノメチョウの生息場所を発見してみたく思う。

シロスジアオヨトウ  成虫

先ほど、ふと立ち寄った近隣のホームセンターの駐車場に1匹の蛾の亡骸が転がっていることに気が付いた。

一瞬でスマホの写真に収めた。

サイズは、体長で2,5センチぐらいありそうで、決して小さくない。

名前は、直ぐにネットで調べたところ、気持ちいいぐらいに上の写真とドンピシャの写真が現れる。

という事で、上の蛾の名前はシロスジアオヨトウである。ヨトウガ亜科の仲間の中では、最大級のサイズと紹介している方もいらしたが、私も決して小さくはないと感じた。

幼虫の食草は、ギシギシやイヌタデ等、タデ科の植物との事である。