ギンツバメ  成虫

数日前に、家の外灯下に来ていた蛾の紹介をする。

一風変わった風貌と少し大きめのサイズが、最近、小さめの蛾ばかりを見慣れてきている私には新鮮に感じられた。

直ぐにツバメガ科のギンツバメという種類だと分かる。

また、嬉しかった事に、このツバメガ科に属する種類は多くなく、更にギンツバメ亜科に属する蛾は、日本に3種類しかいない事実があった。いつものように似た種類が多すぎて、同定に自信が持てなかったり、時間がかかるという経過を経験しないで済んだ。

さて、このギンツバメの幼虫の食草は、ガガイモやカゴメヅルの仲間等キョウチクトウ科(元はガガイモ科)の植物らしいが、我家の敷地内や近所に生えていたっけという感じである。

もちろん、気が付いていないだけで、比較的近所に生えている事に気が付いていないだけだと思うのだが……。

大方のギンツバメの紹介ページでは、25〜29ミリと紹介されていたが、私が自宅で見たギンツバメのサイズだが、開張寸で35ミリぐらいはあったと思う。アスペルガーチックに、瞬きをせずに、1センチ毎の指差確認をしながら、頭の中で測ったつもりなのだが……

この点は、写真の背景の場所をもう一度突き止めて、定規で測ってみようと思う。笑

追記……因みに、このギンツバメは、秋田県と福岡県のレッドリストで、絶滅危惧Ⅱ類に指定されているようである。

キクセダカモクメ 幼虫

数日前に近隣で見つけていた蛾の幼虫である。

初見の蛾の幼虫である事は、直ぐに分かった。それと、セイタカアワダチソウにいた事に、とても興味を持った。

ネット上で、キクセダカモクメの幼虫を検索すると、黒っぽい体色の個体の画像が多くヒットして来るが、こちらの緑の体色の個体も、同じキクセダカモクメの幼虫と思われる。

どちらも、背の中心を頭部から尾側へと貫く黄色い太いラインと、顔のゴマ紋様含む特徴は共通して見てとることができる。

このキクセダカモクメの幼虫が、セイタカアワダチソウで見つかっている報告を幾つか見たが、セイタカアワダチソウのような外来植物達は、在来の昆虫達に餌として認識されるまでに結構長い年月がかかっているような気がするというのが、私の根拠の少ない見解である。要は、あまり虫に集られて食べられているのを見ないという事である。

因みに、同じ場所に生えるギシギシやスイバは、一体何種類の昆虫に寄生・利用されているんだろうと思う時がある。

そういう意味では、キクセダカモクメの幼虫は、外来種のセイタカアワダチソウを食草にし始めているパイオニア的昆虫のひとつと言えるのかもしれない。

最後に、このキクセダカモクメは、愛媛県のレッドリストでは、絶滅危惧Ⅱ類に選定されている。

アカクビナガハムシ

近隣の林縁で見つけ、写真に撮っていた。

体長は1センチぐらいあった。ハムシの仲間だと大きい方なのではないだろうか。

実の所、ハムシにしては少し大きかったので、カミキリの仲間であることも期待していた。もうひとつ、カミキリの仲間を疑ったのは、このハムシは、チーチーチーチーと音を出していた。それが、カミキリっぽかったのだが、実際のところは、サルトリイバラに寄生するアカクビナガハムシというハムシである。

同じ場所には、サルトリイバラの蔦上で交尾中の個体を沢山目にしたが、今から生まれてくる新世代は、6月のうちには成虫デビューするとの事である。

そして、またほぼ1年後の5月に交尾して一生を終えるの繰り返しである。