アオゴミムシ

最近、家の近所を散策中に、この緑の光沢のあるゴミムシをチョコチョコ見ていた。見ていたと言っても、自然に何もしなくて出逢える確率は低く、自然下で、石や木をひっくり返すと、咄嗟に逃げ惑うこの甲虫が目に入るという塩梅である。

ただ、逃げ足も隠れる感覚もとても優れていて、なかなか写真に撮ることは出来ていなかった。

そこで、今回は、勇気を持って素手で捕まえてみた。段々とゴミムシの仲間の出す匂いが危険な匂いでは無いと確証を持ち始めていたことと、噛まれても、それほどの傷を負うことも無さそうだし、もちろん有毒成分を持っていないという前知識を踏まえての自己責任による決断だった。

名前は、アオゴミムシ。写真に撮ると、背胸部の色合いが、黄色や赤みがかった光沢色に映るが、素早く動き回っている時には、綺麗な緑の光沢のある甲虫に見えると言って良いのではと思う。

流石に、これだけ素手の指と密接させれば、匂い成分もバッチリ指に残るが、最近、私が、この手の甲虫の出す匂い成分が悪臭なのか?という原点に目を向け始めている。

所謂、病院(現代では歯医者なんか?で)で漂う匂いだが、私は、この匂いには慣れてしまっているのか、悪臭には思わない。ましてや、虫一匹が出す量などは、人為的な環境で放出される量よりはずっと少なく一時的なものである。

光の加減で微妙に変化がある金属光沢を持った綺麗な虫のひとつだと思う。是非是非、近所の自然下の石や木をひっくり返して、見つけて欲しい昆虫である。

トウダイグサ

昨日午前中の近所の谷津田散策で見つけていた。

名前は、トウダイグサ。漢字で書くと、灯台草か。昔の灯り取りの燭台みたいなものに似てるところから名前は付けられているらしい。

全草に、ユーフォルビンという有毒成分が含まれていて、誤食すると、嘔吐や下痢に見舞われるとのことである。

タガラシ

本日午前中、近所の谷津田を散策している時に写していた黄色い花が咲く植物のうちの一つ。

名前は、タガラシと言うらしい。水田周りならどの水田にも生えてるというわけではなく、かなり湿ったような場所に生えてる気がする。ゆえに、常にオールシーズン水が滲み出ているような谷地の山肌の水田には生えているが、冬場には水が無くなるような平地の水田には、あまり無いのではと予想を立てているが真実は如何に。

タガラシを漢字で書くと、田辛子もしくは田枯らし。

田辛子説の説明としては、葉がピリッと辛く刺激性の成分が茎や葉に含まれているところから来てる。この刺激成分は、実際のところ、プレトアネモニンという有毒成分であり、もし誤食してしまうと胃や腸の粘膜をタダレさせてしまい、血便が出る可能性もあるということである。ひとつ前に投稿した同じキンポウゲ属のキツネノボタンにも、同じ成分は含まれている。

もう一つの田枯らし説を自分なりに説明してみると、基本、除草等の手入れが行き届いた水田からは消えて行く植物の気がするので、このタガラシが蔓延る水田は、人が耕作放棄したような水田かもしれないところから、耕作放棄が先かタガラシの進出が先かを、ニワトリが先か卵が先かの理論で、どっちでも良くなって、田枯らしという言葉に落ち着いたとも考えたい。

因みに、植物の世界を眺めた時に、前者の説と同じようなタイプには、イヌガラシ(犬辛子)なんかがあるし、後者の説に近いタイプにはヤブガラシ(藪枯らし)なんかが有り、どちらの説もあって良いのかなと思う。