ヤマシロオニグモ

古い写真を整理していたら、ブログ投稿に使えそうな蜘蛛の写真を見つけた。撮影年月日は、昨年の6月20日。撮影場所は自宅。

写真では分かりづらいが、脚を入れない体長で2センチ弱ぐらいだったと思う。名前は、ヤマシロオニグモ。

今まで、種の断定に至らなかった理由は、紋様の変異が多くて、別の場所で撮った同じ蜘蛛と思える写真の個体達との共通項を見出すのが億劫になっていたからだ。

ただ、色合いこそ様々であるが、腹部背側のパターンは、このヤマシロオニグモの幾つもある紋様パターンのうちの一つの型と一致する気がして、勇気を持って、ヤマシロオニグモと断定してみた次第である。

この蜘蛛の特徴として、大きめの円網を地面に対して垂直に張り、昼間もその網の真ん中に鎮座している事が多いとの事である。網を張る蜘蛛の場合は夜だけ網を張る種も多いらしい。

ちなみに、写真の個体は、雌かと思われる。雄は、少し小さめで紋様他のの外見上の違いも有るはずである。

ヒメコウゾ

写真を整理してたら、綺麗なオレンジ色の実を付けた低木の写真が出て来たので、紹介してみる事にする。撮影年月日は、昨年の6月20日となっている。

この実の形と色から絞ると、コウゾかヒメコウゾのどちらかになると思われる。ヤマグワやマグワの実は、もっと赤く俵みたいな形だし、カジノキの実は、こんなにギッシリとした粒々感は無い。

では、どうして、タイトルにある通り、ヒメコウゾに絞ったかと言うと、コウゾは、カジノキとヒメコウゾの交配したもので、雌雄異株で、雄花と雌花の花期が揃わず、なかなか実が実らないとのことである。一方のヒメコウゾの方は、雌雄同株で、実が結実しやすいとの事である。

このことから、私は、安易に実が沢山なっている上の写真の低木をヒメコウゾと思いたがったわけである。安易過ぎるかもしれない。

因みに、カジノキとヒメコウゾのハーフであるコウゾは、中国生まれの外来種で、日本にコウゾが入って来る以前は、ヒメコウゾがコウゾ(紙麻)と呼ばれていたとの事である。

もちろん、最高の品質の和紙の原料になるのが、このヒメコウゾやコウゾの類である。どうして、この木が和紙の原料になる事へと辿り着いたのかは興味が湧くところだが、それを調べたり想像するのは、今後の私の宿題にしておく。

最後に、何気に撮ったヒメコウゾの写真。同じフレーム内には、私達の近隣の里山を代表するような樹木が偶然収まっている事に気が付いた。ヌルデにアカメガシワにヤマフジ…………

タネツケバナ

お正月休みに、近所の水田で写真に撮っていた植物の投稿をしてみようと思う。地面の色や芝等の他の植物と被り、分かりづらい写真だが、以下の植物である。

名前は、タネツケバナだと思う。最初からタネツケバナとかタガラシという名前は連想していたが、調べていて知ったのは、このタネツケバナの仲間には、20種近くが有るという事実であった。

ただ、生息している地域や環境から整理し、また葉の形や個々の種類の個性的な特徴から絞って行ったところ、一番一般的な響きの名前のタネツケバナに絞られたという経緯である。

タネツケバナ : 1年草、2年草(越年草)花期は、4月〜6月

稲の種籾を発芽させるために水に漬ける頃に花期を迎える事から、タネツケバナの名前が来ているらしい。

ただ、1月2日に撮られた上の写真で見て取れるように、白い花が咲き、まだ熟して弾けていない種の鞘も見て取れる。こういう季節のズレって、どういう事象で起きるのであろうか?

また、このタネツケバナを調べていて、タネツケバナの記事の中でミチタネツケバナという名前が頻繁に出てくる事に気が付いた。そして、リンクを開いて見て、気が付いた。ミチタネツケバナというのは、タネツケバナなんかよりはるかに身近なちょっと小憎らしい凄くよく見かける植物であると。またヨーロッパ原産の外来の植物であることも知った。

近々、このミチタネツケバナの投稿もしようと思う。乞うご期待。