シロテンハナムグリ

少し前に、近所の小学校の渡り廊下で、シロテンハナムグリと思われる死んだ個体を発見していたのだが、その時写した写真は、脚などが欠けていて、ブログに投稿するには、どうも少し不完全に感じるものだった。そんな折、最近、隣の市町村で、生体を捕まえ写真に収めたので、そちらの写真を使い、簡単にシロテンハナムグリの特徴を紹介したいと思う。

先ず、とても間違い易い仲間に、シロホシハナムグリという種が居るらしいのだが、一見、素人には違いは分からないらしい。ネット上にも、シロテンハナムグリとシロホシハナムグリの見分け方として、幾つもの記事が上がっていたが、それらを少し紹介すると……

*頭部の前の所が少し凹んで見えるのがシロテンハナムグリとの事である。この写真の個体も、凹んで見える。一方のシロホシハナムグリの方は、頭部の先端がフラットに見えるようである。

*シロテンハナムグリの方が、シロホシハナムグリより脚が長い。この写真では、分からない。

他にも色々有ったのだが、どれも投稿者の主観に基づいていたり、結構紛らわしい相違点と感じたので割愛する事にしたが、基本的に、シロテンハナムグリの方が、シロホシハナムグリより緑がかっていて金属光沢が強く、シロホシハナムグリの方がズングリとした印象なら、若干、シロテンハナムグリの方が、長細い印象に見えるとかがある。今後、シロホシハナムグリも見つける事が出来、観察するチャンスに恵まれたなら、自分なりに、2種の相違点を捜してみたいと思う。

さて、このシロテンハナムグリの習性として、勿論、花にも吸蜜に訪れるが、カナブンのように樹液にも集まるようである。また、このカナブン始めハナムグリ亜科の昆虫は、固い上翅を開かなくても、少しズラすだけで、飛べるようである。その状態を写せた写真が下の一枚。

最後に今回見つけたシロテンハナムグリは飛翔行動から地面に着陸した後、落ち葉の中に潜り込んで行こうとしていたが、普段そういう所に隠れているのかなとも想像した。落ち葉に潜る瞬間を捉えた写真が以下の一枚。

このシロテンハナムグリとの踏み込んだ出会いにより、今度はシロホシハナムグリにも早く出会いたいという気持ちが当然芽生え始めたのは言うまでもない。

オオチャバネセセリ(成虫)

数日前、土曜日の早朝、珍しくエッて言うぐらい早く目覚め過ぎたので、近所の里山を散策。

子供の頃に見慣れた蝶の写真を撮る事に成功。よく逃げられずに、写真に収める事ができたと思う。

家に帰り調べたところ、オオチャバネセセリと判明。他に似た紛らわしい種類に、イチモンジセセリとチャバネセセリが居るが、イチモンジセセリの後翅の小さな白い斑点は縦に一直線に並ぶ、一方、チャバネセセリの方は、斑点が目立たない程凄く小さく並びもズレが有る。そして、この投稿の主役であるオオイチモンジセセリは、上から、短、長、長、短、長と白い点が並ぶとの事である。

さて、このオオチャバネセセリを調べていて分かった事に、この蝶は、年々、生息数が減っている蝶のようである。近隣県だと、千葉県が、絶滅危惧種Ⅰ類、埼玉県が、絶滅危惧種、神奈川県が、絶滅危惧Ⅱ類、栃木県なんかも、要注目種に指定している。平地だと中々見れなくなって来た蝶のようである。山地に住む蝶のイメージになって来ているとの事である。

このオオチャバネセセリの成虫は、アザミの花で一番吸蜜するらしく、幼虫は、イネ科のススキやアズマネザサ(所謂、篠竹)等を食し成長するとの事である。私の住む地区は、高い場所でも標高30メートル程度の平地であるが、野の花として、アザミはよく咲いているし、アズマネザサも、所々に群落を無数に作っている。

平地から姿を消しつつある蝶が見れる環境を大切にしたいね。

カナブン

私が住む地区にも、勿論カナブンは生息していると思うけど、取り敢えず先程、近隣の市で仕事の休み時間に見つけたカナブンの写真を投稿しておくことにする。

さて、私が虫の写真を撮っていると、我が子に限らず子供達が、「あそこにも、こんな虫がいるよ!」って教えてくれる事がある。そんな会話の中で、このコガネムシ科の昆虫達は、何故か子供達は、全てカナブンと表現する。きっと、親や先輩達から、この手のコガネムシ科の昆虫は全てカナブンと教え込まれているんだと思う。

実際は、カナブンと言う種類は、コガネムシ科の昆虫達の一部であり、大抵の場合、カナブンと認識されている昆虫達は正式にはカナブンでは無い。

カナブンと似たようなコガネムシ達との相違点を簡単にまとめると、身体的特徴としては、カナブンの方が頭部に特徴があって、動物のバクみたいな長い鼻を持っているように感じさせる。間違えそうなコガネムシ達も、少し同じような頭部は持っているのだが、その鼻みたいな頭部を長く伸ばしている瞬間を中々目にする機会をくれない。頭部の形状の丸みの感じも、カナブンとカナブンに間違われるコガネムシ科の甲虫達とは微妙に違う。また、上翅の付け根の蝶番みたいなイメージの所(小じゅん板)の小さな三角形のパートが、カナブンは大きな二等辺三角形で、一方のコガネムシ達の方は、くっきりしない小さな角の削れた正三角形みたいな形をしている。

また食性も大きく違い、カナブンの成虫が食べるのは、クヌギ等から滲み出て来る樹液。幼虫は、フカフカの腐葉土の中で育ち、腐葉土を食べて分解する。一方、コガネムシ達は。成虫が食べるものは植物の葉等。幼虫が食べるものは、種によって好みがあるようだが、あらゆる植物の根。

確かに、昔は、夏の風物詩のカブトムシやクワガタ探しの小冒険では、昼行性のカナブンには、子供達は出くわし、色とりどりのカナブン達を捕まえたものだった。しかし、雑木林で、樹液が出る木が少なくなってる昨今、カナブン自体の数も少なくなってきているのは否めない事実なのかもしれない。そして、私たちの地域で、人家周辺で普通に見かけるのは、益々カナブンでは無く、コガネムシの類である可能性が強くなってきているのも確か。

もし、緑に輝く虫や、似た形の虫を、一緒くたにカナブンと表現する大人が居たら、時代について行く感覚と正しい知識を身につけて行ってもらおう。そんな私も、コガネムシとカナブンの違いが分かったのは、一昨年からである。

“カナブン” の続きを読む