マルクビケマダラカミキリ?
Hesperophanes (Trichoferus) campestris (FALDERMANN)

昨晩、我家の外灯下に来ていたカミキリムシの一つである。

大きさは、体長20ミリぐらいだったであろうか。

写真の画素が落とされ、分かりにくくなってしまっているが、このカミキリの特徴は、全体を通しての黒い色と、全身に生えている微毛であろうか。

種名は、マルクビケマダラカミキリだと思う。こう断定して来ると、俄然、胸背部も丸くて、本種の特徴を捉えているように見えて来てしまう。

さて、このマルクビケマダラカミキリは、乾燥した材とかの中でも、幼虫が生息できる、むしろそうした材を好むのか、木工製品とかから成虫が現れたりすることがあるカミキリとの事である。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州まで。海外の生息分布は、北米、そしてヨーロッパ中央から東部にかけて生息しているが、これらの地域は、このカミキリを、木材や木工製品の輸入から持ち込まれた侵入生物として捉えているようである。こうなると、本来の生息域は、日本を始めとした極東アジアなのであろうか?

アカシマメイガ 成虫  Herculia pelasgalis (Walker, 1859)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらいだった。

種名は、アカシマメイガ。

少しピントが合っていないが、同じ日に別個体を別角度から撮った写真を以下に。

これも、アカシマメイガだと思うのだが…………。

幼虫の食草は、イヌツゲや茶の木、針葉樹のコノテガシワ(児の手柏)、イブキ等が紹介されているが、確かに常緑ということで、それらに共通点はある気がする。

生息分布の方は、国内は、本州以南……屋久島辺りまで。海外は、朝鮮半島の南部と台湾からの報告が上がっているようである。

ニカメイガ? 成虫  Chilo suppressalis (Walker, 1863)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、体長14ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、ニカメイガだと思うのだが…………。

さて、このニカメイガは、稲の害虫としてよく知られる蛾である。葉裏に産み付けられた卵から孵化した幼虫が、稲の茎内に侵入・食害して、稲を枯らしてしまうとのことである。

この蛾が現れたということは、これから8月いっぱいぐらいまでは、我家の外灯下にも稲と結びつく様々な虫達が沢山やって来るものと思われる。

このニカメイガの生息分布の方は、国内は、北海道から沖縄本島含む九州まで。海外の分布は、朝鮮半島、台湾、フィリピンや中国南東部。他にもハワイやオーストラリアやヨーロッパ南部と、稲作の普及と共に拡がったと思える地域にも定着しているようである。

ちなみに、ニカメイガの名前の由来は、稲の害虫として眺めた時に、一年に二化(ニカ)しているところから来ているらしい。