ヨツボシカスミカメ Bertsa lankana (Kirby, 1891)

昨晩、我家の外灯下に来ていた小さなカメムシの仲間である。

大きさは、体長3ミリぐらいだったと思う。

この大きさと頭部の形から、カスミカメムシ科を当たってみると、直ぐにヨツボシカスミカメという種に行き着いた。

種名は、ヨツボシカスミカメ。

アカメガシワやヘクソカズラに集まるとのことである。どちらも、我家の敷地には生えて来る植物である。

このヨツボシカスミカメの生息分布は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の方は、韓国や中国南東部、インドネシアのボルネオ島の北部から生息報告が上がっているようである。

ネスジキノカワガ 成虫 Garella ruficirra (Hampson, 1905)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長1センチ弱ぐらいだったと思う。

肉眼で見ている時には既知種なのか未知種なのかも分からなかったが、改めて写真で見ると、外縁の肩の辺りの丸みがコブガ科リンガ亜科の蛾の気がした。

早速、リンガ亜科を当たると、ネスジキノカワガと判明。あとは、似たようなサイズのキノカワガの投稿を今年になってからしていることを覚えていたので、確認してみたところ、投稿済みだったのは、本種ではなく、ネジロキノカワガという種であることを確認した。

幼虫の食草は、ブナ科のクリだったり、シイが知られているようである。ただ、葉を食べるのではなく、所謂、栗の実やドングリの中身を食べるものと思われる。まだ実が出来る前は、花芽を食べるものと思われる。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海まで。海外では、韓国や台湾。少し離れたところでは、インドネシアのボルネオ島の北部、マレーシアのクアラルンプールの辺り。他にも、局所的に生息しているようだが、こうした少し離れた場所の個体群は、やはり食料としての栗とかの移動と共に持ち込まれたと思いたいが、どうなのであろう。

アオアツバ 成虫 Hypena subcyanea (Butler, 1880)2

数日前の晩に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらい。

種名は、アオアツバだと思う。

ここで、過去の投稿を振り返り、アオアツバの投稿がされているかを確認したのだが、昨年の11月にアオアツバのタイトルで投稿があることを一応、確認している。

さて、このアオアツバの名の由来は、全体の雰囲気に青みがかかったところがあるからだと思う。上の写真の個体が、羽化から間もない頃は青みがあったけど、だんだんと消えて来たのか、それとも最初から褐色タイプなのかは、現在の私には分からない。ただ、一つ言えるのは、濃く深く青みがかっている個体がいるのと同様に、濃いのから薄いのまでの幅のある茶色ベースの個体達も存在するのは確かなようである。この色合いの違いが、雌雄の違いと関係があるのかとかも、今の私には分からない。どうも、この色合い的雰囲気に関しては、個体差の大きな種ではあるようである。

そして、上の写真の個体がアオアツバとして話を進めると、出現時期の特徴がある。おそらく、この蛾の特徴として、秋に現れる蛾なのかと思いたい。そして、秋遅くに羽化した蛾は越冬して春先にも姿を見せるみたいなサイクルである。ちなみに、昨年、そっくりなソトムラサキアツバを見かけたのも冬の始まりとも言える11月の後半であった。

そうすると、8月の半ばに目撃出来た上の写真の個体は、秋を少し先取りして現れた個体なのかなぁと思いたい。

さて、このアオアツバと思しき蛾の幼虫の食草は、マメ科の植物とのことである。近隣の自然下には、マメ科の植物は、クズにフジにハギの仲間といった具合に事欠かない。もちろん、マメ科の野菜なんかも食べれるんだと思う。

この蛾の生息分布は、国内は、本州以南……九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、ちょっと簡単には調べられなかった。簡単に調べられない理由があるとすると、こういったケースではそっくりな近似種達が存在し、それらの整理統合が完成しておらず、どれか基本種みたいなものに含まれてしまっているケースもよくある気がする。