ネスジキノカワガ 成虫 Garella ruficirra (Hampson, 1905)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長1センチ弱ぐらいだったと思う。

肉眼で見ている時には既知種なのか未知種なのかも分からなかったが、改めて写真で見ると、外縁の肩の辺りの丸みがコブガ科リンガ亜科の蛾の気がした。

早速、リンガ亜科を当たると、ネスジキノカワガと判明。あとは、似たようなサイズのキノカワガの投稿を今年になってからしていることを覚えていたので、確認してみたところ、投稿済みだったのは、本種ではなく、ネジロキノカワガという種であることを確認した。

幼虫の食草は、ブナ科のクリだったり、シイが知られているようである。ただ、葉を食べるのではなく、所謂、栗の実やドングリの中身を食べるものと思われる。まだ実が出来る前は、花芽を食べるものと思われる。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海まで。海外では、韓国や台湾。少し離れたところでは、インドネシアのボルネオ島の北部、マレーシアのクアラルンプールの辺り。他にも、局所的に生息しているようだが、こうした少し離れた場所の個体群は、やはり食料としての栗とかの移動と共に持ち込まれたと思いたいが、どうなのであろう。

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