コヨツボシアトキリゴミムシ Dolichoctis striatus striatus Schmidt-Göbel, 1846/Dolichoctis rotundata

昨晩、我家の外灯下に来ていた甲虫のひとつである。

大きさは、写真だと違和感なく見えてしまうが、とても小さかった。体長で4ミリいかないんじゃないだろうか。

種名は、コヨツボシアトキリゴミムシ。

この極小のゴミムシは、南方系のゴミムシだと思われる。ゆえに、本州の関東以南から国内では九州辺りまで生息している模様。南西諸島もいるのかな?

海外では、赤道直下の辺りのエリアにもいる。興味深いのは、ニューギニア島の東部や、それに対するオーストラリアのヨーク半島なんかに目撃報告が集まっている。ちなみに、上のタイトルのところで、二つの学名を入れたが、どちらの学名でも、ほぼ同じ生息分布の情報が出てくる。

昨晩は、とにかく暑かったが、暑い日には暑い地方の生物が、寒い日には寒冷地の生物が元気に動き回ってるような気がする。

アカハナカミキリ Stictoleptura (Aredolpona) succedanea (Lewis, 1879) 福島県 標高800メートル

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずはこんなのもいた。

大きさは、体長17ミリぐらいだったと思う。

種名は、アカハナカミキリ。

各種針葉樹の伐採木に集まるカミキリである。

国内では、北海道から九州まで生息しているカミキリである。

カラカネハナカミキリ Gaurotes (Paragaurotes) doris doris (Bates, 1884)

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずはこんなのもいた。

体長10ミリぐらいだったと思う。

この日、同じ場所で、数種のジョウカイボンに出会い、またジョウカイボンかと思いそうになった時、いやいや、今度は、カミキリではないかと気付いた次第である。

種名は、カラカネハナカミキリ。

産卵は、各種枯れ木に行われ、成虫は、色々な花に集まるようである。

低地から山地まで生息しているカミキリとの事だが、ネット上の色々な方の紹介を眺める限り、山地での遭遇が多いような気もした。自分の中では山地=気温が低いと捉える事が多いが、このカミキリが冷涼な気温帯を好んでいる証拠になるか分からないが、GBIFのオープンデータでは、ほぼ日本国内に生息が限定されているのが分かるのと、関東以北東北に目撃報告が集中しているのである。ゆえに、低地から山地までのフレーズは、正確には寒冷地域の低地から……それ以外の地域は、冷涼な山地に棲息しているといった表現の方が、正確なような気がしている。

そして、北海道東部にも、生息報告が見て取れるが、この千島列島の一部含むこのエリアのカラカネハナカミキリは、別の亜種として捉えられているようでもある。